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赤城おろし

 この辺りでは冬の季節風を「赤城おろし」と呼んでいる。
この呼び名がどのくらいの範囲のエリアで通称名となっているのか不明だし、「比叡おろし」ほどポピュラーな名詞にはなっていないと思うのだが、北海道や東北生まれで鴻巣に移り住んだ近所の住人の皆さんが口々に「鴻巣の冬は寒くてねえ・・・」とこぼしているくらいだから余程冷たい北風なのだろう。自分も「ゴオ~」っという風の音で目を覚ましたことが何回もある。
 海音寺潮五郎の「天と地と」の中に関東管領となるべく、三国峠を越えてやってきた長尾景虎が満月の夜に赤城から関東平野の夜景を見下ろして「俺が治めるべき関東平野!」と一人感慨に耽る場面があった。シベリアから日本海を渡り三国峠あるいは谷川岳を越えてきた寒気が一気に関東平野に押し寄せてくる様は、百戦錬磨のまさに冬将軍と呼ぶべきものかも知れない。
 夜、唸りをあげて吹き荒ぶ赤城おろしに正面から対峙していると、はるかかなたの街路灯の青白い光が北風に乗って流星のごとく一直線に飛んできて、自分の身体を貫いていきそうな感じさえさせる、それほどの強い風だ。冬だけに関して言えば風力発電にもってこいではないだろうか。
 そういえば、かつて小林啓子が歌った「比叡おろし」という名曲があった。「うちは比叡おろしですねん。あんさんの胸を雪にしてしまいますえ~」というサビの部分が泣かせる歌で、ギター一本で結構様になる曲だった。 久しぶりに聴きたくなったのだが、中学生のときにパックインミュージックだったかセイヤングだったか忘れてしまったが、ゲスト出演した小林啓子が弾き語りで歌ってくれたのを録音したカセットが行方不明になってしまい(仮にあったとしても聴けるかどうかは不明だが・・・)、CDの復刻版はないものかしらん、とネットで検索したのだが、どうやらないらしい。替わりにこの曲の作詞・作曲が松岡正剛だったことを知ってビックリ。 最近では由紀さおりと安田祥子姉妹も歌っているらしい。 まあ、これはこれで良しとしよう。

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