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頑張れよ~ ツダぁ~!

今日のTV東京「>感涙!時空タイムス」で、津田真男さんの話題をやっていた。 1980年のモスクワ五輪ボート競技シングルスカルの幻の日本代表。 それも、まったくのド素人から「オリンピックで金メダルをとりたい」一心で一念発起して、たったひとりで練習を積み重ねて、日本の頂点を極めた、なのに、ソ連軍のアフガニスタン侵攻によって、西側諸国(こういう言い方も懐かしい・・・)がモスクワ五輪をボイコットしたため、闘わずして夢破れてしまった人である。

実に久しぶりにその名前を聞き、そして初めて、南らんぼうのような、そのご尊顔を拝し奉ることができた。 そう、僕が初めて氏のことを知ったのはラジオの深夜放送だった。 もう一つの別の広場~TBSラジオの金パ(金曜日の>パックインミュージック)、通称「ナッチャコパック」であった。 多分、高校2、3年の頃だったような気がする。 人気コーナー「御題拝借」の中で、津田氏の友人の一人が、「オチコボレ大学生が、一念発起して、オリンピックの金メダルを欲しくて、今からでも一人で練習しても、一番金メダルを取りやすい種目はなんだろうか?」を考えて、ボートのシングルスカルに挑戦して、練習に励んでいる、という話題を提供したのであった。 

ナッチャン(野沢那智)が、例の調子で、懸命に笑いを堪えながらも(そりゃそうだよね~。 「お題拝借」コーナー自体が笑いを取ろうと、受けを狙った投書が多かったし)劇的に読み上げ、チャコ(白石冬美)が、「キャハハ!」みたいな素っ頓狂な笑いで、相槌を打っていたのを覚えている。 最後にナッチャンが「頑張れよ~、ツダぁ~!」とエールを送っていたのが強烈に印象に残っている。

なぜ、そんなに鮮明に覚えているのか、というと、それを聴いた途端に、眠気がぶっ飛んで「ボート競技はそんなに甘いもんや、おまへんにゃー」と真夜中に怒髪冠を衝いたからである。 実は、今となっては、まったく自慢できない話であるが、僕も高校時代に一週間(正確には5日間であるが)だけ、>ボート部に所属(これも正確には仮入部)していた。 入部理由は、スケールでは津田氏に及ばないが、恥ずかしながら氏に近い。 先輩から「埼玉県内の高校でボート部があるのは少なくて、さらに、まともに部員が揃って活動しているのは、うち(大宮)と立教高校くらいなんだよね~。 だからインターハイや国体の県予選は、間違いなく2位以内に入れるし、今、一番、全国に近い部活だと思うよ~!」「人数が少ないから、新入生でも日曜日に戸田のコースで、すぐにボートを漕げるよ」という勧誘の甘い言葉に二つ返事でのってしまったのだった。(アア、あの頃から、なんてイージーライダーなんだろう。)

いつもの妄想癖で、春の川風を切って、オリンピックコースを突き進む母校のクルーの先頭に僕がいる。 コックスに励まされて、オールを懸命に漕ぐ自分の姿。 そうだ! その時、僕は中学生の時に観た映画「いちご白書」の中のサイモンだった。(リンダ役の>キム・ダービーみたいな女の子は残念ながら、当時のボート部にはいなかったなあ、というか男しかいなかった。)

その日から、戸田のコースに出ることを夢見て、想像を絶する厳しい練習(つまり、身体のカタイ自分にとってはまさに地獄のような柔軟体操や筋力トレーニングと走りこみ)が始まった。 果たして3日後の朝には、筋肉痛で2階の自分の部屋から階段を下りることができなくなり、駅の階段や学校でも教室までの階段を昇ったり、降りたりするのに手すりに掴まらなければならなくなっていた。

「そのうち、慣れるよ」とは思ったものの、ついに5日目の授業中に、先生に指名されて、答えようとして立とうとした瞬間に「ア、痛てて・・・」と絶叫、床に落とした消しゴムを拾うことすらできなくなるに及び、ついに戸田のコースで風を切ること適わず、友人のSともどもボート部を去ったのであった。(母校のボート部は、今でも男女とも強いみたいですね~。) 

(前置きが長くなったが、)というくらいだから、「金メダルに一番近い種目」みたいな目で安易にボート競技を捉えんといて欲しいわ~、という感じだったのだ。

確かに、当時の日本のボート競技といえば、モントリオール五輪に唯一出場したエイトが惨敗、おまけに審判艇にまで追い抜かれる、というシーンが国際映像で話題になるようなレベルだったことを考えれば、オリンピックで金メダルはどうかしらないが、日本一になって、日本代表になれることは、他の競技に比べると、比較的容易だったのかもしれない。 目のツケドコロが恐るべし! 

津田氏は東大受験に3度失敗して、結局、別の東大(東海大学)に進み、失意と挫折の中で、雀荘入りびたりの生活を送っているうちに、オリンピックという希望を見出し、それを実現した。特筆すべきは、それもたった一人でである。 オリンピックに出場できないとなると、スパっとボートを諦めて、就職するものの、12年後、40歳のときに、突然、競技を再開し、国体で優勝する。 こんなに劇的な人生を送っているなんてハリウッドが知ったらほおって置かないんじゃないだろうか? いかにもアメリカ人が好きそうな運命の持ち主だよね~。 もっとドラマとか映画でクローズアップされてもいいのではないだろうか?

それにしても、「パックインミュージック」って言ってる割には、お喋りばかりでしたよね。
松山千春のコンサートが、コンサートなのに、シャベクリばっかりだったのと同じだな。

「頑張れよ~ ツダぁ~!」

ナッチャンの甲高い声が今でも頭の中で響いている。 津田真男氏の今後の人生に幸多かれ!

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