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意地悪ばあさんとムーミン

 青島幸男前東京都知事が本日午前に亡くなった。そして17日には岸田今日子さんも・・・。

 まだ我が家が白黒テレビだった頃、TVドラマ「意地悪ばあさん」で、なぜ、男がばあさん役を演じていたのか? 不思議だったものだ。青島氏は、もう40年以上も前から、マルチタレントだった。 放送作家、映画監督、作詞家、俳優、参議院議員、作家、東京都知事なんとまあ74年間の人生の中で様々な才能を発揮してきたのだろう。都知事時代の青島氏の功績を、都市博覧会の中止だけで、クソミソにいう御仁も多いが、思えば、あれだけ大々的に公約として掲げてきたものを、ストレートに実行するなんてことも今思えば、ものすごいエネルギーだし、むしろ、昨年の小泉前首相と同様に、選挙の争点を明確にして、そのとおりに実行した政治家の先駆け、民意に誠実に報いるお手本ではないか?

 都市博は中止を見たものの、その後の臨海副都心の再開発は民間主体に進められて、現在のお台場など、結局、博覧会の部分をショートカットして、落ち着くべきところに落ち着いたような・・・。 ただ、都民にとって見れば、税金の無駄遣いが防げ、都の財政再建が進んだことがメリットであったろう。惜しむらくは、圧倒的多数を誇る都議会野党との一連の確執がもしかしたら、氏の余命を短くしてしまったのかも知れない。合掌。

 岸田今日子・・・ああ、「妖怪人間ベム」のベラを髣髴とさせる容貌、麗しのタラコ唇。
僕が思うに故太地喜和子さんのように実に存在感のある味わい深い名脇役、その印象的な大きく見開かれた瞳だけで、台詞のいらない、視線だけで演技のできる女優さんであった。テレビドラマでは「傷だらけの天使」で萩原健一のことを「修ちゃん」と呼ぶ綾部探偵事務所の所長役が忘れられないが、この事務所の部下が実の従兄弟で渋い性格俳優の故岸田森であった。

 このドラマが始まったのが、僕が高校一年生だったが、それ以前の岸田さんといえば、もちろん、TVアニメ「ムーミン」のムーミン役の声優だった。これは、僕が小学5年生のとき、つまり我が家に初めてカラーテレビが入った時分に始まったものだが、親からは、「5年生にもなって、女の子の見るようなマンガばかり見て」と呆れられたが、何と言っても、ムーミンパパ役の高木均、ママ役の高村章子、スノーク役の広川太一郎、ノンノン役の武藤礼子、そして何よりもスナフキン役の西本裕行と、まさに適材適声の声優陣であったと思う。

 残念ながら、後になって、原作者のトーべ・ヤンソンさんから「日本のムーミンは怒りんぼうで原作に忠実ではない」とお叱りを受けてしまうことになって、平成になって、「楽しいムーミン一家」がスタートしたが、これはなんか、まったく別の次元のアニメのようで、まったく見る気がしなかった。もちろん、このときは自分は結婚して子どももいたので、なかなか、家でアニメを見る、という行為も難しかった。

 例えば、現在「ドラえもん」や「サザエさん」の声優陣も、交代しているが、なにか違和感を感じることがあるが、ムーミンの場合、声だけの問題ではなく、脚本の段階でキャラクターの性格そのものが変えられてしまっているので残念である。決して、ノンノンがフローレンという名前になってしまった以上の衝撃的な変革が起きてしまっている。ちなみに原作ではノンノンでもフローレンでもなく、単に「スノーク家のお嬢さん」という呼称になっている。

 ともあれ、自分の小学時代の思い出の生き証人が二人も同時にいなくなってしまったような気がして、ものすごく淋しいヨ。

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