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六月の子守唄

 6月である。かのバラクーダの「日本全国酒飲み音頭」で、「6月は田植えで酒が飲めるぞ」と唄われた6月である。 田植え中に酒を飲むような不謹慎な人間はいないだろうが、最近は、稲刈り中のコンバインの機上で、缶ビールを飲んでいるツワモノをよく見かける(これが、結構美味そうなんだよね~)から、乗用田植機が主流の昨今、あるいは田圃のほうでは、すでにトレンドになっているのかも知れない。

  星がひとつ空から落ちてきた
  六月の子守唄をうたう母のもとへ・・・
 

 今日、FMで久しぶりにウィッシュの「六月の子守唄」を聴いた。 6月の声をきくと、耳にするようになる、いわば季節モノソングの一つであろう。 以前のように6月1日の朝、衣替えで、駅通りや電車の中の光景が白一色に一変する、なんてことがなくなってしまったので、こんな歌を聴いて、季節の移り変わりを意識せざるを得ないのだろうか。

 この歌は僕が高校2年の時に友人と昼休みに教室でギターでハモっていた記憶があるが、ウィッシュ自体が1973年にデビューして、翌年には解散してしまったのでデビュー曲の「ご案内」とこの歌くらいしか印象に残っていない。 いや、印象に残っているのは、デビュー曲となった「ご案内」の出だしが

 今日 お葬式をします
 どうぞ 涙は流さないで・・・

で始まり、いきなりドキリとした、ということもあったが、後日談で、当初、この詩に吉田拓郎が「曲をつけたい」というのを断って、作詞者であった伊豆丸礼子が曲をつけて、妹の幸子との姉妹デュオ「ウィッシュ」のデビュー曲となった、という逸話をきいて、並の新人さんではないな~、と驚いたことだ。 なんといっても、大御所たくろうからのプロポーズを断ったのだから、よほど自分の作品に自信をもっていたのか? 吉田拓郎作曲の「ご案内」を聴いてみたい気持ちもあるが、多分、ウィッシュのデビュー曲にはならなかったのではないか? 絶対に雰囲気わないだろうな~。

 で、この「六月の子守唄」のほうは、確か伊豆丸姉妹の作品ではなく、オリジナルは「みにくいあひるの子」というグループのものであった、と記憶している。 オリジナルについての印象がほとんどないので、出来は後発のウィッシュ盤の方がよかったのだと思うが、グループ名がビリーバンバンの曲と同じ名前だったので、かろうじて記憶に残っている、という感じで、詳しいコメントができないが、「六月の子守唄」という隠れた名曲を世に送り出したグループとして、後世に名を残したわけでである。

 アリスの「今はもう誰も」のオリジナルも、京都のアマチュアグループ「ウッディ・ウー」で、イケメンボーカルだった佐竹俊郎氏の作詞・作曲であったのと同じだが、このオリジナルのほうはフォークギターとベースだけのシンプルな伴奏で、素朴でいい味を出している、と思う、というよりも、どちらかといえば、ウッディ・ウーの「今はもう誰も」のほうが、僕は断然好きだ。

 で、本論に話を戻すと、

 高校時代に、メロディーとハーモニーの美しさ故に愛唱曲としていた「六月の子守唄」、暫くは自分にとって忘れられた存在になっていたのだが、結婚して、子どもが生まれて、という段になって、9月生まれの長男が、8ヶ月くらいだった頃(なにせ6月ですから)、添い寝をしながら、子守唄を歌っていたのだ。 当時の保育園の方針が、子守唄替わりに市販のCDやカセットを流してはダメ! 絶対にお父さん、お母さんが自らの声で歌ったり、お話をしてあげてください、というものだったので、お父さんとしては頑張っちゃってたわけである。(一節太郎の浪曲子守唄みたいなもんだね・・)

 梅雨の中休みで、結構星が綺麗な夜。 なかなか寝付いてくれない長男坊に、レパートリーに詰まり、次は何歌うかな~?と思案していた脳裏に、突如として浮かんできたのが「六月の子守唄」だった。

  星がひとつ空から落ちてきた
  六月の子守唄うたう 母のもとへ

  さわるとすぐにこわれそう
  ガラスのようなおまえだから
  風がわるさせぬように
  悪魔がさらっていかぬよう

  そしておまえが目をさましたならば
  一番はじめに私が見えるよう


 時々、歌詞に詰まりながらも、歌い終えて、あらためて、しみじみ歌詞の意味を考えながら思ったものだ。

 高校時代の自分には「六月の子守唄」が全く歌えていなかった、ということを。
(そりゃそうだよね。 子どもを産んだ経験ないもん。)

 それからというもの、歌詞中の「母」を「父」に読み替えて(笑)、我が家に「六月の子守唄親父バージョン」が響くようになりました。 

 あるとき、うちの細君が「何? その歌、変な歌、子どもに聴かせないでよ~」
 「じゃあ、あんたが歌ってあげなよ」
 「そんな歌、知らないもん」
 「えっ!ウィッシュの『六月の子守唄』知らないの?」
 「全然!」
 「何だよ、同い年で、とても同じ時代を生きてきたとは思えねえな~」
 「いつ頃の歌よ?」
 「高校1年か、2年のとき流行ってたろ? コッキーポップ聴いてなかった?」
 「あたしゃ、その頃は、ビートルズのコピーバンドの追っかけやってたから、フォークなんて聴かなかったもん」

 ああ、そういう奴だよ、おまえさんは・・・ ワタシが悪うござんした・・・

  母はこうしていつまでもいつまでも
  おまえのそばにいてあげるから

  大きくおなり優しくおなり
  母はこうしていつまでも
  おまえのそばにいてあげよう
  私の愛を忘れずに

  星がひとつ空から落ちてきた
  六月の子守唄をうたう母のもとへ 


(詩は あだちあかね さんです)

 でも、こうして歌詞を文字にしてみると、「母」を「父」に替えると、確かにオカシイかも知れない。



     

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