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いがまんじゅう

「いがまんじゅう? 何ですか、それ?」

「伊賀忍者の保存食のひとつでね・・・」「え?・・・」と、それは冗談です。

 酒飲みの私が言うのも何なのですが、「美味しいですよ~!」 

 Img_0029_800 ちょっと見は、赤飯のおにぎりですが、食べてびっくり、中からお饅頭が出てくる、という何ともミステリアスな食べ物で、栗の実の部分がまんじゅうで周りを包む赤飯が栗の「いが」を模している、ということで「いがまんじゅう」なる絶妙なネーミングで呼ばれているようです。

 お赤飯ですから、ごま塩のしょっぱさと、アンコの甘さ、モチ米のモチモチ感とこしあんのしっとり感が口の中で、渾然一体となって、ああ、それは何とも言われ得ぬハルモニイを奏でながら、五感を陶酔の極致に誘うのです・・・とは、ちょとオーバーですかね。

 鴻巣市と合併した旧川里町が発祥の地といわれる郷土食で、昔から北埼玉郡市域で広く食されているものです。 昨日、東京から来られたというお客様から、鴻巣市でお土産にできる美味しいものはありませんか?と尋ねられたので、「では」と、クルマをとばして用意させていただきました。

 実は、鴻巣市は市になる前の郡名でいえば北足立郡で、昔の荒川で隔てられていたため、北埼玉郡のいがまんじゅう文化は育たなかったようです。「川里名物」も現在では、合併して「鴻巣名物」ということになってしまったようで、従前の鴻巣市民でも食べたことのない人が多いようですが、固いこと言わずに、まあ鴻巣土産でもいいでしょう。Img_0024_800

 初めに行った「一福」というお店が売り切れだったものですから、ちょっと遠くの田島製菓さんに行ったため、帰りの時間の関係で、実物を食べていただく機会がなかったのですが、「大変、美味しかった」と夜、電話がありました。実は、僕は一福さんのものよりも田島さんのいがまんじゅうの方が、好きだったので(もちろん、これは個人の好みの問題ですので、一般的には、いつも午前中には売り切れてしまう一福さんの評判がいいようです。)、「ああ、よかった・・・」と思った次第です。

 同じような一見ミスマッチ食品には「いちご大福」とか、お隣の北本市にはトマト大福なるものまであります。いちご大福はともかく、トマト大福は、大のトマト好きである私でも全くお手上げです。どんな料理にもあうトマトが、どうしてもあんことの相性が悪いのか・・・。まあ、話のネタに一度試してもらうくらいでいいでしょう。 そういえば、わが鴻巣市には「ぶどう大福」なる巨峰一粒を丸ごと大福の中にいれちまったというものがありますが、これは市内で巨峰が獲れる時季だけの限定販売のため、一年中食べられないので、鴻巣土産というのにはちょっとポイントが低いでしょう。もちろん、これらの○○大福といった新興菓子類とは、いがまんじゅうでは歴史が全然違います。Kc350052

 埼玉県の北部は、今、行田市のゼリーフライやフライなどで、かつてないB級グルメブームが高まっています。いがまんじゅうも立派なB級グルメだと思うのですが、今、全国各地で開催されているB級グルメ大会の出場条件が、その場で調理して何千人という人に食べてもらえること、ということなので、手間暇かかる「いがまんじゅう」を一度に調理して売りまくるというのは至難の業で、出たくても、出れないんだよね~、と以前、別のお店のかたがニコニコしながら言ってました。

 その微笑みの裏側に隠された真相は
B級グルメで優勝して、お客さんが、わっと押しかけてくると、忙しくて寝る暇もなくなっちまうだろう、そんなにしてまで、別に稼がなくてもいいんだよな~。
 のようです。この辺が、いかにも郷土食ですよねえ・・・。

 でも、このいがまんじゅう、全国展開する大手コンビニチェーンが、いつ目を向けてくれるのか、個人的には楽しみでもあるんですけどねえ。

 

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コメント

マサさま はじめまして!
実は私も永年、鴻巣市の住民をやっているものの、いがまんじゅうはお隣の旧川里町(現鴻巣市)や騎西町の食べ物という印象でした。
行田市には、フライやゼリーフライという超ディープな郷土グルメがありますし、まさに北埼玉はB級グルメの宝庫です。
市町村合併により、今では、いがまんじゅうもフライも鴻巣市内(になった)のお店でも食べられるようになりました。
これを、いがまんじゅう、フライの都市圏進出とみるか、鴻巣市の田舎化現象と呼ぶか、未だに解明し難い状況です。

投稿: たまみやん | 2008年6月 3日 (火) 23時15分

「いがまんじゅう」
あるんですねぇ~。
実は、僕は昨日(6/1)、
行田の和菓子屋さん「伊勢屋」で、
買いました。
「いがまんじゅう」と書いてあるのを見て
思わず、「何?」と
店員さんに聞いてしまいました。
「まんじゅうの周りに赤飯」
という説明を聞き、1個だけ買いました。
帰って食べたら
不思議な味でした。
でも、なんか特徴があって
気になる味だとも思いました。
こうして、ブログで紹介されているのを見て
改めて、埼玉の名物と知りました。

マサでした。

投稿: マサ | 2008年6月 2日 (月) 18時35分

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