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道路建設には宝くじを!

 道路特定財源のための暫定税率が5月になると復活するらしい。考えてみると、4月には1回しか給油してない。今日、給油しようとしたら、スタンドの前に長蛇の車の列である。数えたら50台はある。いつも50リットルくらい給油するので、1250円くらいは安く給油できるのだが、この光景を見ると、いささか阿保らしくなってきた。僕の入れているスタンドは6台同時に給油できるのだが・・・。 3月末には1リットル147円だったものが、今は122円。カード会員で2円引きなので120円で入れられるはずなのだが、この調子では、1250円のために、小一時間並ぶかもしれない。自分の番の前にレギュラーガソリンが品切れになる可能性もある・・・。そう考えたら、あっさり、列を離れ、20分後にはコンビニで文庫本と缶ビールを2本買い、焼き鳥をつまみにして、自宅の畳の上に寝転がっていた。愛車の燃料計は限りなくEmptyに近づいている。多分、明日出勤途中に、ランプがつくだろう。

 この一ヶ月間で、民主党さんのおかげで、随分、我々は勉強させてもらったような気がする。ガソリン1リットル当たり25円も余分に税金を払っていた、という事実。もちろん、ガソリンには1リットル当たり54円弱の税金がかけられ、さらに5%の消費税があるので、56円くらい税金を払っているわけです。私の場合、月に2回50リットルずつ給油しているので5,600円。年間で6万3,600円くらい税金を払っている訳(俺って、結構、高額納税者なんじゃん・・・)です。自分の住んでいるところの道路整備よりも、ほとんどクルマの通行量のない地方の高速道路の整備にその税金が使われているのは、NHKの紅白歌合戦を見るたびに、あんな番組の製作のために受信料が使われているのと同じくらい、やっぱり納得できないわけです。北海道、九州、中国、四国を旅行したときに感じた、高速道路を走っているときの不気味さ、本当に対向車も前にも後にもクルマが見えない・・・。走っているのはレンタカーばかり・・・。

 高速道路が本当に国民生活に必要なら、福祉や教育と同じように一般財源で支出すべきでしょう。日本全国土に高速道路網を張り巡らすという、一大事業を、「暫定」税率というまやかし物で賄おうとすること自体が非常識です。 まして、高速道路の利用者からはちゃんと通行料金をとっている。ドイツのアウトバーンでも、アメリカの高速道路でもお金はいらないわけです。それがお金が必要になるということは、本来は必要のない道路だということの裏返しじゃないですか。もちろん、道路の建設費がアメリカの4倍もかかっている、というのは事実として・・・、なにしろ、東京23区内の土地の価格でアメリカ合衆国全国土が2つも買えちゃうわけですから。土地が高すぎるから、しょうがないのかもしれませんが、裏返せば、アメリカみたいに広い国土だから高速道路が必要なわけで、日本みたいに狭いところにそんなに網の目を這わせたかのような高速道路網はまったく不要だということなのではないでしょうか。であれば、税金で道路を賄うよりも、道路特定財源宝くじかなんかでやったほうがいいんじゃないでしょうか。そうすれば、あくまでも道路が必要だとおっしゃる建設会社関係者や道路族議員の皆さまがたくさん購入してくれるでしょうから・・・。

 今回の衆議院山口2区の補欠選挙。負けた自民党は「民意の反映とはいえない」と開き直っているが、この選挙が民意の反映でない、つまり、自民党と公明党が主張しているほうが民意を反映している、と自信をもっているなら、即座に衆議院を解散してみるべきではないでしょうか。心配はいらない。マスコミの世論調査でも、仮に今、解散・総選挙になっても民主党は今の倍になっても過半数には届かず、第一党にいはなれない、という予想が出ているのだから・・・。僕にとっては、明日、Emptyランプがついたときに、スタンドが長蛇の列で、レギュラー品切れだったらどうしよう、という、いかにも小市民的な心配事のほうが大きいのだけれども・・・

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至福の一日~前橋汀子ヴァイオリンリサイタル

 鴻巣市文化センタークレアこうのすで前橋汀子さんのヴァイオリンリサイタルがあった。実は4月23日にもお隣の北本市文化センターで同じ前橋汀子さんのコンサートがあって、そちらのほうがチケットが安い、というよりも以前、このブログで書いた「身近にいい音楽を聴く会」の会員なので自動的にチケットを送っていただいているので、今日は最初は行く予定ではなかった。 昨日、知り合いの文化センターの関係者のかたから直接お話をいただいたので、当日券を求め、予行演習のつもりで行くことになった次第。もっとも、前橋汀子とフランクのソナタの組み合わせとあっては、基本的にはもう行くしかない!かな・・・

 会場に入って「?・・・」

 開演時間を間違えた?かのような人の入りである。いくらなんでもこれは、我らが前橋汀子様をステージにお迎えするには少なすぎるのではないか?(ちょっと不謹慎だが、演奏途中にざっと数えた・・・この数えられるところが凄いよねえ・・・216人) やっぱり、23日の北本のほうが1000円安いものなあ。同じプログラムならそちらに行くのかな。会場はクレアとは比較にならないほどお粗末だけど。そう考えると北本で3,000円というのが高すぎる?

 演奏はクライスラーの「愛の喜び」で始まった。薄紫のドレスに身を包んだ前橋さん。その立ち居振る舞いはいつもの変わらないのだが、このクライスラーはどこか急いでいるというのか、加藤洋之さんの伴奏とも微妙なズレを、チグハグさを感じさせる。あるいは、あまりの客の入りの少なさにやる気をなくして、早く家に帰りたいモードになってしまったのか?

 ところがである。ヴィターリのシャコンヌに入ると俄然、いつもの雰囲気が漂ってきた。揺れるテンポ、熱い情感のたぎる火山島が大小の波間に浮き沈みする。いよいよ本領発揮である。
 フランクに入ると、まさに真骨頂の極みである。もともとヴァイオリンソナタというよりもヴァイオリンとピアノとの真剣勝負みたいな曲だけに、ピアニストとの呼吸も重要なのだが、ヴァイオリンが登場する前のピアノ前奏から、今日の演奏が素晴らしいものになるだろことが予感された。それくらい前橋さんと加藤さんの呼吸がぴったり合って、というのではなく、お互いがよく聴き合って、お互いの演奏を尊重し合う姿勢が随所に見られた。テンポが揺れるのはいつものとおり。春の小川の清流ではなく、透明なゼリーの上をやや温度の下がり、所々に赤い炎が見える溶岩が絡まり合ってうねりながら流れていくような、ネットリとした、しかしながら激しい情熱というかひたむきさを感じさせる演奏である。
 前橋さんほどの大ベテランが、ひたむきに、この曲に立ち向かったら、それが聴いている我々に伝わってこない筈はないではないか。 右足を半歩、ある時は一歩と踏み出して左足を軸足に上体を大きくくねらせながら、ボウイングの度に上下する弓の動きにこちらまで体を揺らしながら、心を翻弄されつつグイグイ惹きこまれていく。
 第二楽章のアレグロの後、思わず会場から拍手がわき起こった、というより、以前からここクレアのお客さんは一曲一曲拍手が出る傾向があるので困惑することが多いのだが、正直、今回は自分も思わずつられて両手を左右に開いてしまってから、「はっ」となって自重したものだ。
 4楽章のカノン風のロンドに入っても、高音の伸びが気持ちがよく響く、琴線に触れる、とはこういうことをいうのだろうか? フレーズ毎、ヴァイオリンとピアノのソロ、合奏部分毎に頻繁に変わるテンポ。しかし、そのギアチェンジの見事さ。圧倒的なミューズ神の権化の演奏である。この演奏だけでも4,000円の価値はあろうというものである。

 数は少ないながらも、大きな拍手。「ブラボー」の声も聞こえた。スタンディングオベーションが起きても不思議でないくらい。現にたくさんのお客様が頭の上の方で拍手をされていたのだから、これは演奏者にとってもシアワセな一瞬ではなかったか?

 水色のドレスに衣装を替えた後半は、普段ならアンコールとして演奏されるような曲がズラリと並んだ小品が9曲。所謂、地方公演用のクラシック入門みたいなプログラム。しかしながら、こういう小品でも前橋流というか、艶やかでネットリとしたポルタメントあり、アレンジありでオリジナルとはかなり趣が違うような印象で面白かった。何よりも僕みたいに前橋汀子フリークの輩には、もう堪りません。一曲一曲、段々と自分の中のボルテージが上がっていって、3年前に聴いたときよりも、かなり興奮してしまった至福のひととき。ドヴォルザークのスラブ舞曲、ブラームスのハンガリアンダンス2曲と続いてきたときには、完全に恍惚の境地状態であった。

 前橋さんもだいぶ機嫌がよかったようで、アンコールを4曲も披露してくれた。やっぱり、見た目にお客さんが少なくても、あれだけ大きな拍手とブラボーがかかると、嬉しいものだろうな。
 ①亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
 ②メロディー(チャイコフスキー)
 ③スペイン舞曲(ファリャ)
 ④美しきロスマリン(クライスラー)

 15時に始まったコンサートは終演が17時20分近かった。休憩時間が20分だったから正味2時間演奏していたようで、さすがに最後の方は疲れちゃったかなあ・・・というか緊張感がなくなったみたいだが、こんなに素晴らしい演奏が4,000円で楽しめるなんて、やっぱり良かったなあ。大満20080412_01足の一日であった。

  クレアこうのすの音響もいろいろな場所で聴く度に違ってきこえるのだけれども、今日のはベストポジションだったかな。ヴァイオリンの低音から高音まで、とても瑞々しかったし、ピアノの音とのバランスもよかった。23日の北本にも出かける予定なので、いろいろな意味で比較するのが楽しみである。

★気になったこと・・・
①お客さんの少なさは、23日に北本で同様のコンサートがあり、そちらのほうが1,000円安いことを考えても、どうなのだろうか? やはりPR不足?
②花束の贈呈がなかったのだけど・・・なんかいきなりアンコールが始まってしまってビックリしました。
③4,000円も取るような演奏会なのだから、もう少しプログラムの装丁を何とかならないだろうか・・・
④クレアこうのすでのクラシックコンサートはあまり回数は多くないのだが、(ホール自体は響きもよく、客席の床にも木を使うなど、どちらかといえばクラシック、アコースティックな演奏会に向いていそう。) 演奏途中で拍手が入ることが多くて、とても気になる。 クラシック鑑賞教室みたいな企画を開いてみてはどうだろうか? 今日も会場内でペットボトルで水を飲んでいる人がいたし・・・。

 

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