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B級グルメ王は誰の手に?・・・Part1

 いわゆる「B級グルメ」というのが巷で密かなブームを呼んでいる。最近良く聞く言葉なのだが、人によって解釈はまちまちだし、当然「B級グルメ」をうたったイベントなどに出展している当事者にとってもその何たるか?について万人を納得させることが難しいらしい。一般的には「安くて美味いもの」だと思っていれ20080503_01ばいいのだろう。

 大宮のソニックシティで今日から3日間、「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」が開催されている。 今回が第2回。この手のイベントを県が主催すること自体が、なかなか埼玉もヤルゾ!という感じだ。何しろ、埼玉県には県庁の中に「埼玉県産業労働部観光振興室でぃーぷ担当」というセクションがあり、「埼玉ちょ~でぃーぷな観光協会」というサイトまで立ち上げて、県内の知られざるオタッキーな観光名所ばかりを紹介している。いわゆる埼玉県には、一般的な観光地が皆無であるために、このような企画を仕掛けざるを得ない、ということなのだろう。

 昨年、行田市で開催した「第1回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」のときは、どこのグルメブースの前も長蛇の列で、決められた時間内にすべてを食べることができなかった、ということなので、今回は3日間で、出場した18のB級グルメをいくつ食べられるか? といっても、3日間も通い詰めるほど、こちらも暇ではない。とりあえず、わざわざ、行列に並ばなくても、普段、いくらでも食べられる、地元の「こうのすコロッケ」と行田市の「フライ」「ゼリーフライ」、東松山市の「やきとり」はパスして、トライしてみました。幸い、朝からの雨模様で、お客さんの出足が鈍く、仕事の休憩時間と昼休みを利用して、5つの試食に成功した。

【太麺ソース焼きそば(川越市)】20080503_02
 「川越」ときくと、小江戸といわれる古い町並みが残り、埼玉でも希少な観光地である。どちらかといえば、というか埼玉県民から見ると、「焼きそば」のまち、というよりも「いも(サツマイモ)のまち」というイメージ先行逃げ切りで圧倒的な強さを見せてゴールイン、という町で、多分に「ダサイタマ」と蔑称される埼玉県のマイナスイメージの責任の大半を受け持っている町でもある。僕は以前、川越市内のお店で、この焼きうどんほどは太くはないが、マルちゃんのソース焼きそばの2倍はあろう、という太麺焼きそばを食べて、「焼きそばは太麺に限る」という確信を得た。今日は、久しぶりに太麺焼きそばとご対面である。しかし、期待が膨らみすぎたのであろうか?以前のような感動がない。というよりも、雨で人が少なくて、作り置きのものだったので、冷めていて、残念ながら・・・あれほど逢いたかった初恋の人に10年ぶりに街角で出会ったのに声もかけられなかった・・・という感じ。(200円)

【冷やしカレーうどん(小麦の里くまがや 熊谷うどん)】
20080503_03  以前ブログで書いた「暑いぞ!熊谷」で売り出し中の県北の雄、熊谷市からは2点が出展。この辺は全国有数の小麦の生産地であるので小麦の里というらしい。ちなみに埼玉県で「うどん」といえば加須市(かぞし)なのだが、前回の大会には「加須うどん」で出ていたのに、今回は出ていない。人に聞いたところ、加須のうどんは立派な主食でA級グルメ、B級などと呼ばれたくはない、からだというのだが・・・。でも、「熊谷うどん」などとはこれまで聞いたことがない、ので興味津々の試食であった。さすがに「暑いぞ、熊谷」だけに、涼しげな「冷やしカレーうどん」である。いくら暑いときでもカレーなら喰える、ということなのだろう、そして、それが冷えている、となると・・・。膨らむ期待。
 中太の漂白うどんの上に、薄切りのニンジン、水菜と大根おろし、カレーうどんという割には、カレーを感じさせない透明な汁で色合いもいかにも涼しげである。が、しかし・・一口で「もういいや」である。カレーうどんの辛さ、スパイシーさは影を潜め、大根おろしの汁の味だけ、根本的に、ゆで過ぎたうどんはコシがない上に、水っぽくて、イマイチかなあ・・・(200円)

【とまとルンルン揚げ餃子(北本市)】
20080503_04   北本市は、かつて「石戸トマト」というブランドのトマトで一世を風靡したトマトのまちで、全国で初めてトマトケチャップ(トマトソース)の工場ができたところでもある。町でも、最近、トマトによるまちおこしをはかっていますが、B級グルメの世界ではそれ以前から「トマト大福」で有名なところ。今回あえて、そのトマト大福でチャレンジしてこなかったのは、どうしてなのだろう?といっても、大のトマト好きの僕が断言するのだが、このトマト大福、あんまり好きではありません。
 ちなみに、鴻巣市にも「ブドウ大福」といって、特産の巨峰が丸ごと一粒入っている、非常にジューシーで美味しい特産品があるのだが、こちらは巨峰の獲れる秋だけの限定生産のため、この時期に「B級グルメ大会」がないと出場できない。まして、この大会のように、5時間で1,500個もテントの中でこしらえて、その場で販売するなんて芸当は無理なので、最初から出場を拒否されているようなもの、だということを知り合いの和菓子屋さんが言ってました。
 で、この「とまとルンルン揚げ餃子」なる人を喰ったネーミングの餃子ですが、見た目はそれほど、「ルンルン」ウキウキした印象は感じられません。トマトというよりもニンジンを練りこんだ皮みたいな色、あるいは揚げ過ぎて全体的にキツネ色に焦げ目の入った餃子みたいです。中身はどうなのか、と半分食べてみると、見事なまでに皮と具の色が同じです。ニンニクは入っていないみたいです。どの辺にトマトがあるのか、見た目にはわかりません。かなり細かくなっているようです。3個100円と、とてもリーズナブルで味もよくて、これぞ、B級グルメ!という感じなのですが、最後の3個目を食べた後でも、どの辺がトマトなのか、わからず、ルンルンどころか、悶々としています。

【なまずのたたき(吉川市)】
 なにやら、オドロオドロしげな名前の食べ物の登場です。吉川市は、確か駅前にナマズの銅像(?)があるくらいナマズのたくさん生息していたところのようです。一緒に行った部下に一個おすそ分けをしてもらったものを、すぐに食べてしまったので写真を撮るのを忘れてしまいました。文字通り、というか言葉だけ見ると、なまずの肉をネギと一緒に包丁で細かく叩いて、ワサビ醤油で・・・と思ってしまいますが、さにあらず、これは、さらに油で揚げています。色も薄黒くて、一見すると鰯のつみれみたいです。食感は、ボソッとしていますが、適当に弾力がありながら、すぐに口の中でほぐれてしまいます。魚臭さもなく川魚っぽくない感じ・・・。
 「たまみやんさん、どの辺がなまずなんでしょうね?」と部下。
 「何を食べてるのかわからないほど淡白なところだろう」と以前、食べたナマズの刺身を思い出しながら答えます。ナマズの味を知らない上に、どこにナマズらしさを求めるのか? さらに先ほどの悶々が深まります。ところどころに髭が見え隠れする、とかするとナマズっぽくなると思うのですが、揚げ物である以上、揚げたてアツアツを頬張りたかったところなので、美味い・不味いのコメントはいたしません。せっかく油で揚げるのですから、「なまずの叩き上げ」とか洒落るのも悪くないと思うのですが・・・(100円)

【雪くま(熊谷市)】
20080503_07  極寒の前回大会において、圧倒的不利を予想されながら、真冬のカキ氷の逆手をとり、唐辛子入りのカキ氷という目からウロコのカキ氷Winterバージョンを世に送り出して、見事、4位入賞を果たした「雪くま」くんです。さすがに「暑いぞ!熊谷」、目のツケドコロガ違います。前月放送された「アド街」でも取り上げられ、今では池袋のナンジャタウンでも売られている、という実力者です。今回も「生絞りグレープフルーツ」「ココアミルク」「いちご」「甘露」「雪桜ミルク」などラインナップは抱負。僕は「雪桜ミルク」を注文。氷の上にミルク(練乳)をかけて、さらに氷をかいて、洋酒(フルーツポンチのようなもの)に浮かんだ桜の花びらをかけてくれます。花びらが萎んでいるので、見た目にはそうとはわかりませんが、噛みしめると、ほのかに桜の匂いがします。何よりも、主役のカキ氷が、普通のカキ氷とは、まるで食感が違います。ジャリジャリとした感じではなく、ふんわりスベスベみたいな感じで口の中で溶けていきます。私、一口食べてみて、思わず「あああ・・・」と唸ってしまいました。
 この「雪くま」がカキ氷ではなく「雪くま」であるための3つの条件があるそうです。
  (1)熊谷市の美味しい地下水を使うこと
  (2)昔ながらの削り方で氷を削ること
  (3)他にはないオリジナルのシロップを使うこと
なのだそうです。そう聞くと、他のシロップも試してみたくなりますが、実は番外編で休憩コーナーで、売っていた日高市の加藤牧場のアイスクリームがあまりに美味しそうだったので、バニラ味とコーヒー味を2つ食べた後だったので、すでにこめかみの辺りがキンキン痛くなっておりまして、断念いたしました。
しかしながら、雪くま、恐るべし! でも、これで200円って高くない?
明日は天気も回復して暑くなりそうだから・・・ すごい行列になりそうです。

【ほら貝おじさん(深谷市)】
20080503_05  これは番外編です。こんなグルメはありませんが、会場で物凄い御仁を見つけました。この世界ではかなり有名なかたらしく、「あ、また来てるよ・・・」と指をさされていましたのが、深谷市の武州煮ぼうとう研究会のほら吹きおじさん(名前は知りません)。会場のあちこちに突然、現われては、「煮ぼうとうを食べていただいた皆様のご多幸を祈念して・・・」と前口上を大音声でまくしたて、やおら、手にした法螺貝を「ぶゥお~~」と吹き始めるのです。私など、ナマズのたたきを食べているときに、突然、耳元で「ぶゥお~~」とやられましたので、危うく失禁しそうになったほどでございます。とにかく、やかましくて楽しいオジサンです。

 また、明後日(5日)、仕事で大宮に行くので、残りのグルメも試食を試みる予定です。

 

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