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誰でも知ってるけど僕しか(?)泣けない歌

 「誰も知らない泣ける歌」というTV番組を観た。要は、当事者のエピソードを知らないと、何故、これが泣けるのか判らないけれども、知ってるとホロリとしてしまうという、いかにも20世紀生まれの日本人が大好きなタイプの番組である。当然、「それは秘密です!」の泣きの小金治以来、視聴者を泣かすことに熱心な日本テレビの番組である。

 もちろん、中には、「あ、この曲、俺知ってるわ」という曲もあるのだが、そんな思いをもって、この曲を聴いている人がいるのだなあ、と素直に感心してしまう番組である。否、元来、音楽ってそういうものだろうな。たまたま、シンクロする人の多い曲がヒットチャートを賑わすのであって、いくらミリオンセラーといっても、結局は、リスナー一人一人の琴線をいかに震わすことができるか?ということの積み重ねということになるのだろう。

 ちなみに、自分にとっての「誰も知らない(?)泣ける歌」ベスト5は以下の通り。

①スカボローフェア(サイモン&ガーファンクル)
 自分が中学生時代に飼っていた猫が不慮の事故で死んだとき、BGMのようにFMでかかっていた曲。ネコ自体の死よりも、事故から死の瞬間までを見つめた自分の心の葛藤みたいなものに無性に腹がたって、情けなくて、ひたすら自分を責め続けた。

②明日への賛歌(アリス)
 なんで、この曲聴いて泣けるンや?と多分、大多数のかたが思うかもしれない。①の自分を高校生になっても、引きずり続けていた頃、10歳違う一番下の弟を病気で亡くした。なぜ、人間は結局は死ぬ運命なのに、生き続けなければならないのか? 「自分って、いったい、なんなのだろう?」ということにもがき続けた毎日。他人と衝突したり、親にしかられたりしたときに、何度、手首を切ろうと、洗面所から剃刀を持って自分の部屋に閉じ籠ったことだろうか? その前に一曲歌い納めをしようとギターを手に歌ったのがこの曲。歌っているうちに、なんだが、気分が変って、そのままズルズルと現在に至る。でも、今でも、この曲を聴くたび、当時の自分に戻ってしまいそうになることがある。

③雨
三善英史の歌(もちろん、これも大好きなカラオケでの18番なのだが)ではなく、八木重吉作詞、多田武彦作曲の男声合唱曲。たった6行しかない歌詞だが、作曲家がライナーノーツで書いているとおり、自分も、自分の葬儀のときに、この歌に見送られて埋葬されたいと常々思っている。学生時代、ステージで、ハミングをしているときに、ジワーときてしまい、タクトが見れずに、涙をこぼさないように上を向きながら歌っていた。

④レクイエム(モーツアルト作曲)
高校2年の秋、僕は自殺願望みたいなものにとりつかれていた時期があった。奥浩平の「青春の墓標」や高野悦子の「二十歳の原点」を読みあさり、「今日こそ、僕も死んでやる~」と思うことが幾たびか、僕の亡き後、出版されることになるであろうと妄想し、日記を中学3年から大学2年まで、毎日、綴り続けていたのも、あるいはそんな理由から。自分が手首から血を流して冷たくなっている時に、自分の部屋で、プチ、プチ、最終トラックで、針が戻っているレコードは何がいいだろうか?と考えて、最終的にベームの指揮するモーツアルトのレクイエム、それもウィーンフィルのグラモフォン盤ではなく、ウィーン交響楽団のモノラルのフィリップス盤のA面に決めたものだ。

⑤たのしいひな祭り
 初節句を前に、わずか3ヶ月で逝った我が娘。妻の実家から届いた雛飾りを飾った翌日、その前で記念写真を撮ることもなく、ひな壇は片付けられ、その部屋には娘の亡骸が横たわっていた。僕はあのときの悔しさを、この曲を聴くたびに思い出し、10数年が過ぎた今でも、人目をはばからず、涙をボロボロ流す。おかげで2月にだけはスーパーに買物に行きたくない。泣いてどうなるものではないが、前述の勝願寺での人形供養に人形をもって来られ、いつまでも手を合わせ続けている人を見るたびに、やはり、涙が止まらなくなる。

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