« お十夜って | トップページ | 誰でも知ってるけど僕しか(?)泣けない歌 »

埼玉県高校ラグビーの新しい時代

 今日は高校ラグビーの埼玉県大会の決勝戦だったのです。今年、変な意味で話題が盛り上がっているのが、今年の決勝に勝ち残った高校が深谷高校と浦和高校という県立高校であったことです。(私立がいない?)

 そして、県立浦和高校といえば、県内ナンバー1の進学校と自他共に認める高校です。31年ぶりの決勝進出。もし、勝って花園に出れば、1959年(僕の生まれた年だ!)からほぼ半世紀ぶりになるという伝統校です。ファーストジャージの茄子紺色は、かつて、埼玉県から初めて花園に出場するにあたり、ジャージを揃えるお金が無くて、白の練習着を文字通り、学校の近所の畑から引っこ抜いてきた茄子の絞り汁につけて染め上げた、といういわくつきのものです。こういう話に僕は弱いんだよね~。Img_6779

 それ以外にも、準決勝(ベスト4)に勝ち残ったのが、早稲田大学本庄高等学院と慶応義塾志木高校という、共に早慶の係属校。もしこの2校が決勝に残ったら、早慶戦だったわけで、県大会で早慶戦が実現できるのは実は埼玉県だけなんだよね~。これも3位決定戦でもあれば、実現できたのに残念だった。

 これまでの常連校だった、正智深谷、熊谷工業がベスト4に残れなかったことと、県立浦和、早大本庄、慶応志木といった埼玉県内でトップレベルの進学校がベスト4に名を連ねたことから、「おいおい、いったいどうしちゃったんだい?」という声が高校ラグビー関係者からきかれたわけですけど、これまでもベスト8に、県内屈指の進学校の熊谷高校や川越高校も入っているわけですから、別に驚くには当たらない、という意見もあるようです。

 僕もミニラグビーの指導者として10数年経験を積んできたわけですが、本当にラグビーのセンスがある子どもというのは、とってもクレバーな子が多い、というよりもほぼ100%、そうだと確信をもっていえます。もちろん、体力とか体格という要素もあるかも知れませんが、小学生くらいのうちから、瞬時に周囲の状況を分析、判断して、自ら動けるだけでなく、自分の周りの仲間をうまく、コントロールして使うことのできる子どもが、本当に何年かに一人くらいの割合ですが、いるのです。

 こういう人材に巡り会ったときのコーチの幸福度といったらありません。いつもならゲーム中に、ああだこうだとでかい声で指示を出さなくてはならない(こういった行為もラグビーのゲームでは本来、たしなめられるものですが)ことが多いのに、こういったクレバーな人間がひとりいるだけで、私たちは本当に安心してゲームを見ていられるのです。

 そして、彼らは、その才能をいかんなく発揮して、学業の面でも優秀です。特にこの他人を使いこなして、ゲームをプランニングできる、ということは将来的に就職しても管理職として最高のレベルまで出世できるでのではないか、と思います。我が国成年男性のスポーツ経験でいうと、ラグビーの経験者は大体、0.7から0.8%、つまり1000人あたり7~8人だそうで、野球やサッカーの足下にも及びませんが、企業のトップにある社長さんたちに、ラグビー経験者って、とっても多いように思えます。

Img_6783  で、今日の決勝戦ですが、結果的には下馬評通り、深谷が13-0と完封勝ちで花園出場を決めたわけですが、どちらかというと、浦高のよさだけが目についたゲームでした。早くて低いタックルと、11番のウイングとフルバックが、鋭いステップとスピードで、ゲインラインを何度も突破し、フォローがしっかりついていれば、少なくとも3トライくらいのチャンスはあったと思います。惜しむらくは、フォワードの頑張りで、深谷と互角以上に渡り合えたことが、過信につながり、才能あるバックス陣へのボールを供給する機会を少なくしてしまったことが惜しまれます。まさに、浦和は登り調子で、一戦一戦成長してきた感じで、引き換え、深谷はライバル校が早々と次々姿を消してしまって、油断してしまったのか、雑で不真面目なプレーが見られ、残念です。あと、1,2週間、決勝戦が遅かったら、結果は違っていたかも知れません。このままでは、深谷は全国大会でも苦しい、というよりも見苦しい戦いを強いられるかも知れません。

 浦和高校の応援席では、リーダを中心に、一糸乱れぬ応援ぶりはさすがに伝統校です。しかしながら、ゲーム前のエール交換のときに、深谷の校歌の場面で不必要に盛り上がっていたのは残念です。もっとも、僕にとっては、スタンドが浦和高校と深谷高校に色分けされるような状況って言うのが、ラグビー精神に反するものだと思うんだけどね。たまたま僕が座っていた席が、いつのまにか周囲が深谷の応援席状態になってしまって、父母会のかたと思われるお母さんから、お煎餅やお菓子をいただいてしまったりしてしまったんだけど、おまけに、深谷がトライした場面では、一人だけ座り放しで拍手しなかったせいか、周囲から白い目で見られてしまったり・・・。こういう雰囲気はよくないなあ。今度から、高校ラグビーでは気をつけて座席に座ろう(笑)。いや、去年までなら、スクールの教え子が深谷にいたから、一生懸命応援したんだけどねえ~。

|

« お十夜って | トップページ | 誰でも知ってるけど僕しか(?)泣けない歌 »

「ラグビー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132155/43136610

この記事へのトラックバック一覧です: 埼玉県高校ラグビーの新しい時代:

« お十夜って | トップページ | 誰でも知ってるけど僕しか(?)泣けない歌 »