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一富士 見たか 三・・・

 もちろん、初日の出は何回も見ているが、残念ながら自分の部屋から見ることはできない。東側の隣家の屋敷林が落葉した後でも、かなり密集した枝のせいである。そこで、パジャマを着替えて、簡単な防寒対策をして、でも履物はサンダル程度で、自宅から50メートルほど歩いて、元荒川の土手の上に行かなければならない。

 神々しいまでに凛とした冷気の中を、吐き出した自分の生温かい白い息を浴びて、土手を下流に向かって歩き出す。上空はもう青空といっても良い、西の空には去年の姿をひきづったままの白い月が浮かんでいる。少し雲がかかっていたので、多分、初日の出は顔を出しているのだろうが、自分の肉眼では捉えられない。20111117imgp0127__3

 7時8分、ようやく陽光が輝きだしたと思うと、瞬く間に辺りが真っ白になった。川面には、カワウやらカモやら水鳥たちが悠々と波紋を広げながら上流に向かって泳いでいる。以前と違い、土手の上の霜柱を踏む音や、雑草の霜の輝きやらといった光景は無い。昨年、遊歩道として整備されてしまったので、アスファルトを踏む乾いた靴(サンダル?)音だけが響いている。

 ふと目を西の方に向けると、雪をいただく富士山があった。冬の夕暮れに暮れなずむ黒富士は普段、見ているが、思えば元日の朝、こうして富士山を見たという記憶がない。感慨に耽っている内に、どんどん太陽が上昇して、辺りが明るくなるにしたがって、富士山の姿はぼやけてきた20111117imgp0135__3 。こうして、一瞬の間だけしか顔をのぞかせないから、馴染みではないのかも知れない。

 「一富士 二鷹 三茄子 四扇 五多波姑 六座頭」

 初夢に見たいベスト6ですが、新年早々、実物の富士山を拝んでしまったのだから、今年は良い年になるのだろう。

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