失われた愛を求めて ~その6~ 食べられなかったクラゲ定食

 なかなか失われた愛が見つからない、当たり前だ。目的地の米沢にまだ足を踏み入れていない。で、冷やしラーメンを食べた我々は、目と鼻の先にある愛を目前にして、さらに遠く、日本海の夕陽を見に西に向かって突き進むことになった。

 20090824_07 今宵の宿は湯の浜温泉「亀や」さんである。ホテルの前、日本海を目の前に広がるは湯の浜海水浴場。ここで海水浴も、水平線に沈む夕陽を眺めながら露天風呂も楽しんでしまおう、という計画である。

 駄菓子菓子、山形自動車道をゆく我々の前には、黒い雲が広がっている。羽黒山も月山も雲に隠れて、時折、フロントガラスを雨がたたく。鶴岡インターを出て、目前に日本海が迫った頃、本降りになった。それもものすごい雨である。鳥海山の勇姿も見えない。海水浴は諦め、日没までに天気が回復し、夕焼け露天風呂に期待して、宿にチェックインした。

 「庄内なのに何故?京言葉」とはJR東日本の「大人の休日倶楽20090825_09部」のキャッチコピーだったが、お隣の酒田が北前船で上方との交易で栄えたためらしい。確かに、ここ鶴岡市の湯の浜あたりでも、中居さんと話していても、どことなく言葉がはんなりとしているような感じ。

 「海水浴? 昨日の日曜日は浜いっぱい子どもたちがいましたけど、もう学校が始まってますので今日は誰もいないみたいですねえ。それにこの雨では寒いですし、どうですか? ちょっと先に水族館がありますから行ってみては?フロントに割引券もございますので・・・」

 「水族館」と聞けば、全国の水族館を制覇すると企む我が家族である。行かない手はない。でも、こんなところに水族館? あるある、鶴岡市立加茂水族館。なんでも、施設の古さ、規模の小ささは日本一、だけどクラゲの展示では世界一だという。それにここでしか食べられないクラゲ定食もあるという。冷やしラーメンのあとはクラゲ定食である。おやつに定食では腹にたまって夕食に差し支えそうだが、相手はフニャフニャのクラゲである。きっと満腹になってもすぐにこなれるだろう、ということで早速出かけてみた。宿から一本道で5,6分で着くというので、車を走らせたのだが、10分走っても、水20090825_12族館らしい建物が出てこない。

 施設の古さと規模の小ささが日本一ということは、もしかしたら先ほどのスコールで海に流されてしまったのかと引き返してみると、何のことは無い。海に突き出し小さな岬部分のトンネルのところにあった。隣接する県立加茂水産高校のせいで付属施設と見間違ったのが致命傷だった。でも、どこにも看板が立っていない。

 観光客もまばらで、どことなくノンビリした雰囲気の水族館である。入り口に「クラゲ定食20090825_10」というオレンジ色の幟がはためいているので、水族館というよりも田舎のドライブインといった感じだ。展示物もさすがに「日本一」と自負するだけあって、大したことはないのである。水産高校の付属施設と間違ってもしょうもないが、さすがに「世界一」を標榜するクラゲ類の展示「クラネタリウム」は飽きんかった。

 いいなあ~、クラゲって、フワフワ浮いていて、海のナマケモノ的な生活で、見とれるというよりも完全に同化しちゃうんだよね~。なんか身体が軽くなってくる感じで・・・決めた!今度、生まれ変わるとしたら絶対、クラゲ!

  外では、ゴマフアザラシが人間に愛嬌を振りまくでもなく、そ20090824_06っぽ向いてゴロンと横たわっている。 ああ、アザラシもいい、こいつらの生き方も最高だ!ただし、水族館で飼われているアザラシに限ってだろうけどな。

  ここのもう一つのウリは、海猫に餌付けができること。海に突き出たテラスの上で鐘を鳴らすと、無数の海猫がやってくる。これに小さく切ったイワシなどの小魚を放り投げてやる見事にキャッチするというもの。小さいながら結構楽しめる仕掛けがありましたね。

 残念ながら、出かけた時間が遅かったため、レストランが閉店していたので「クラゲ定食」はお預けになりました。他にもメニューにクラゲラーメン、サツマアゲ、刺身、春巻、おひたしなどのクラゲを使った一品料理あり、デザートにクラゲ饅頭、ゼリー、ソフトクリーム、ジュースなどとにかく、クラゲを使ったありとあらゆる料理が楽しめ、全国のクラゲファン(?)垂涎の的とのことです。

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失われた愛を求めて ~その5~ ああ、青春の冷やしラーメン

  2日目の昼食は、山形の夏の定番(?)冷やしラーメンです。立20090824_05石寺から車で40分ほどで山形市の中心部に入り、冷やしラーメンの元祖といわれている「栄屋本店」は平日の昼時なのに行列ができています。観光客だけでなく、勤め人風の人や作業着姿のかたもいるので、いわゆる地元の人に愛されて、みたいなお店なのに違いありません。ラーメン店というより、紺の暖簾が下がり、見た目はお蕎麦屋さんです。後で聞いたら元々はお蕎麦屋さんが出していたラーメンのほうが有名になってしまった、ということらしいです。

 並んで30分くらいたって、入り口まであと5人というときになって、扉が開いて、白のワイシャツのオジサンが出てきました。目が合うと、「お兄さん、どっから?」「埼玉です。」いきなり、というか「お兄さん」なんて最近言われたこと無いので、ドキっとしました。
「冷やしラーメン喰いに来たの?」
「はい」
20090825_06_3  「こんな行列作って食べるほど、そんなに美味いもんじゃないよ、ご愁傷様~」
というと煙草を一本ふかして、また店の中に消えていきました。どうやら、中が禁煙のため注文が終わって、外に出てきたようです。

 さらに15分ほどたって、ようやく店の中に入りました。やっぱり、壁中、いろんな有名人のサイン色紙が、見ると店主と思われる御仁が皇太子と映っている写真もありました。席に腰掛けてから、食べるものは決まっているのですが、一応メニューをチェック。
牛もつラーメン(800円)、山形薬膳ラーメン(1000円)、かつラーメン(900円)、たぬきラー メン(750円)、激辛冷やしラーメン(850円)など初めて見るようなメ ニューばかりです。どう20090825_07_2 やら、この店主はアイデアマンのようです。
 注文は家族全員で冷やしラーメン(750円)。周囲を見ても他のメニューを食べている人がいないところを見ると、残念ながらここはやはり「冷やしラーメン」のお店なのです。先ほど、「そんな美味いもんじゃない」と人を見下したような顔をした件のオジサンも、部下なのか、不倫相手なのか判りませんが、若いOL風の女性と二人でいちゃいちゃしながら、冷やしラーメンを食べてます。

 夏といえば、冷やし中華なんでしょうが、実は私はあまり得意ではありません。もとより酸っぱいもの、というより咽返るような酢の刺激が苦手なので、これまでも学生時代にアパート暮らしをしていた時分から、普通のインスタントラーメンのスープに氷を浮かべて食べるという、自己流の冷やしラーメンを食べていたくらいですから。運ばれてきた冷やしラーメンはキュウリと氷が乗っている以外、見た目は普通のラーメンですが、油がすごいギトギト浮いています。細君と息子は一口食べて、「並んで食べるほどのもんじゃないって本当だわね」といきなりガッカリしています。しかし・・・

  20090825_08_2ワタシャ、好きですね。この味・・・。ギトギト油の正体はゴマ油だと思われますが、これ、私の学生時代プレイバック物語です。日清の出前一丁で作った自己流冷やしラーメンには、必ずゴマラー油をかけてましたから・・・ミョーに懐かしくなってしまいました。隣のアパートとは50センチしか間がなくて、窓を開けると、歯磨きしてるお隣さんと目と目がばっちり合っちゃうような六畳一間の部屋でしたから、蒸し暑い夏でもサッシの窓を両脇3センチ位しか開けられなくて、扇風機の生温かい風にあおられながら啜った、まさにあの味に近いものがありました。

 あのオジサン、きっと観光客が押し寄せて、自分の大好きな冷やしラーメンを短い昼休みなのに並んで食べなければならない恨みをこめて、「お前ら~帰れ!」と言ってたんじゃないかな・・・ゴメンなさいでしたshock でも、また行っちゃうもんね~run

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失われた愛を求めて ~その2~ 感覚ミュージアム

 20090823_04牛タンでお腹を満たし、予定では直江兼続のライバル伊達政宗の馬に跨った像のある青葉城址公園に行くことになっていたのだが、駐車場を前にクルマが長蛇の列!で、あっさり諦めて牛タンを食べながら見ていたガイドブックに載っていた感覚ミュージアム(大崎市)なるスポットへ立ち寄ることになった。
 この珍妙なる名前の博物館は、人間が持つ五感をテーマとした日本発のミュージアムというふれこみで、感覚体験を通して感じる力、想像力を高め、心の豊かさを醸成するという。夏の終わりとはいえ、日曜日なのに、駐車場はガラガラで、一抹の不安。もしかしてやってない?つぶれちゃったのかと思ったが、ちゃんと営業してました。
20090823_05  入館前にトイレに入ると、のっけから「何なんだアア~、これは?」なにやら気味悪い雰囲気で、目が回って落ち着いて用も足せない雰囲気です。
 ダイアローグゾーン(身体感覚空間)と名づけられたスペースにはサークル・ン・サークルという巨大な横に寝転んでペダルをこぐ自転車があり、進むたびにいろいろな落書きを楽しむことができます。スペースアンドサウンドでは、テルミンみたいな音を発生させて自分の手の向きを変えることで音を移動させて爆発させたり、かなり興味の尽きないアトラクション(展示物とは言い難い感じです)がありました。20090823_06 何がなんだかよく判らないうちに時間だけが過ぎていくような感じ。鏡の空間、エアートラバースはガイドブックに写真が載っていたので、ここに行く決め手になったところ。入館時にもらったパンフレットには「天井がガラスで壁と床が鏡張り」とあるけれども、実際は「天井と壁が鏡張りで床はガラス」でした。床が鏡だったらミニスカートのお姉さんと是非とも連れ立って行ってみたい魅惑の部屋ですな。
 モノローグゾーン(空想空間)では影をテーマにしたアースガーデン、数十万本はあろうかと思われる紙縒りでできた香の森、水の無い浴槽に身を横たえることができるハートドームなどがあります。
20090823_07  随所でインストラクタのお姉さま(実際は運営するNPOのおばさまたち)が「ここは○○で、こうすると○○になるんですよ」と、いかにもマニュアルどおりの説明をしてくれるんだけど、「なぜ、○○になるんですか?」と訊ねても、最初のコメントを繰り返すだけで、まことに用を得ない。まあ、原理や仕組みなんてことは気にしてはいけない。ここは感覚ミュージアムなんだから、ゆっくり五感を研ぎ澄まして、リフレッシュしてくださいね、という施設なんだろう。
 屋外に点在する耳のオブジェも、訳がわからないけど、なにか面白かったな。今度はこういうところだという所を踏まえてから、一日ぼんやりと過ごしに来ようかな、という釈然としないけれどもリピーターになりたくなる不思議なところでした。

(つづく)

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失われた愛を求めて ~その1~ 利久の牛たん

 遅めの夏休みをとって南東北をクルマでめぐってきた。20090823_01
直江兼続の「愛」の兜を見に行く、いわば愛を探求する二泊三日の旅である。
 思えば小学5年生のときにNHKの大河ドラマ「天と地と」で上杉謙信(当時は石坂浩二)ファンとなった自分であるが、その影響でか二人の息子も大河ドラマファンであり、今回も歴史大好き人間で「織田信長」を卒論のテーマにしている大学生の息子はアルバイトで忙しい、というより就職先が決まらず不参加であったが、何よりも小学6年生の二男坊が「天地人博に行きたい」と言い出したのであった。

20090823_02_2  家を朝7時に出て、羽生インターから東北道をひたすら北へ・・・
 途中、那須高原SAで休憩し、鮎の塩焼きを頬張り、トラベルモードに体と舌を馴染ませた後、直江兼続のライバル伊達政宗のホームタウン杜の都仙台で牛タンで昼飯を食べようということになった。
 2年前に二度仙台を訪れたときは職場の旅行と母校中大ラグビー部の大学選手権出場決定戦応援のためで家族は初めてであった。
 「お父さんばかり牛タン食べてきてズルイ!」という息子のリクエストで、今回は2年前は長蛇の行列に恐れをなし、新幹線の時間に間に合わないため、泣く泣く諦めた「牛タン炭焼 利久」を食べようということで、一番インターから近そうな富沢店にお邪魔した。20090823_03

 私と息子はオーソドックスに牛たん定食(1200円)、私は麦飯を大盛(+50円)にとろろ(+100円)をつけて、細君はレディースヘルシー御膳(1280円)を注文。
 お盆前に友達にもらった尾瀬のお土産(?)の牛タン(??)の塩焼きを家で食べたという息子は、この肉の厚さにかなり感激していた。
 「全然、違うねえ~。厚くて美味しいやあ…、テールスープも超美味い!」と絶賛していたが、正直、私は2年前に食べた「伊達」と「喜助」の牛タンのほうが…ま、個人の好みですから。年齢のせいか歯が弱ったのか、肉が厚いのはいいんだけど、噛み切るのにかなりの労力を要しました。 
 多分、前は新幹線であったのでビール飲んだり、冷酒飲んだりしてたし、今回はあまり好みでないキリンのフリーがお供だし、あと店内の冷房が効き過ぎて、せっかくの焼きたての牛タンの筈が最初から冷めていたので、ちょっとガッカリ、おまけにメニューを見ていたら、なんと越谷のレイクタウン内に支店が・・・結構ガックリです。

(つづく)

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NAGOYA 恐るべし~PartⅢ

「名古屋に来たら、手羽先を食べてチョーよ」

 というのが、T社のH課長である。学生時代、彼と一緒に飲みに行った最後に、必ず立ち寄った神田の店がある。名古屋料理のお店ではないのだが、名古屋出身のマスターは、必ず、締めに、きしめんを出してくれたものだ。そんなときに、彼は決まって「東京には手羽先が食べられる店がない」ことを嘆いていた。

20081122_09_2  手羽先なら「風来坊」か「世界のやまちゃん」がいい、との彼のお奨めで、宿泊したホテルから歩いて10秒の風来坊で宴会である。先付けやヒラメのお造りの後に、出てきた噂の手羽先は一人頭、7~8個はあったろうか?(ということは、この夜だけで少なくとも、80羽の鳥たち僕たちの犠牲になったことにあるのだろうか?) デジカメを用意するまでの、お毒見役の部下の「あっ!こりゃうめえや~」の一言に、あっという間に、大皿にのった手羽先たちが、見る見るうちに視界から消えていく。「ああ、俺の分が・・・」、時すでに遅しである。

 職場にいるときから、「俺は鶏肉は苦手だ、手羽先はいらないから、俺だけひつまぶしにしてくれ」とぼやいていたM氏までも、両手に手羽先をかかえて、法悦の表情でレモンサワーをがぶ飲みしながら、テーブルの上で踊り狂っている。鴻巣にも駅の西口にコーチンと手羽先を食べさせてくれる店があるのだけれど、これは全くの別物といってよいだろう! H課長によれば、「山ちゃんの手羽先は、胡椒がきいてことのほかスパイシーでビールにあう、手羽先の元祖である風来坊は、ちょっと甘辛でゴマがまぶしてあるのが特徴」であるという。風来坊の手羽先も、僕からすれば、かなりスパイシーなので、酒のつまみにピッタシである。これ以上のスパイシーさとはどんなものか? 「土産はういろうをやめて、手羽先で決まりだな~。」 おいおい、それが鶏肉大嫌い人間の物言いか? 嫌いな食べ物を土産にしてしまうとは NAGOYA  恐るべし!

 宴会も次から次へと運ばれる名古屋グルメの数々にあるものは歓喜の涙をこぼし、あるものは、自分の胃袋の小ささを嘆き悲しみ、また、あるものは、すっかり出来上がって、「早くバニーちゃんに会えるお店に行きたい」と幹事に嘆願し、90分の飲み放題が、いつしか150分まで延長されるなど、名古屋の夜は更けていく。宴会の後、栄あるいは錦町に三々五々と二次会に散っていく仲間たちを見送って・・・ここで、かのH氏のご登場となるわけである。「名古屋まで来て、カラオケするか~!」との彼の一言で、錦3丁目にある「マイルス」というジャズのライブハウスの老舗に出かける。本当は、名古屋ブルーノートに出かけてみたかったのだが、あいにくというか、前売り券はソールドアウトということだった。

  20081122_10店は、小さなビルの4階の片隅で、セミコンサートのグランドピアノの半周を、8席ほどのカウンターが取り囲んでいる他、テーブル席も2つほどあるが、20人ほどで満員になるほどの小さなものだった。「あらあ、いらっしゃい、今晩ははじめてのお客様ばかりねえ」という、いくらママのお出迎えのごあいさつ。ちょうど、司いつきさんのライブが始まるところだった。IWハーパーのツーフィンガーwithチェイサーをたしなみながら、30分ほどのステージを楽しむ。かなり、ピアノの調律が気になるところだが、途中、第2ステージから名古屋のテレビ塔からの夜景を見に行った仲間も加えて、「ミスティ」などのスタンダートのほかに「スーパースター」「雨の日と月曜日は」「明日にかける橋」などお馴染みの曲を聴きながら、たっぷりと名古屋の大人の夜を楽しんだのです。

20081123_01 帰り際に、H氏は「名古屋に来てカレーうどんを喰わない手はないよ」と熱弁を振るうものだから、「えっつ? 名古屋でカレーうどん? インド人もびっくり、うどんもあるでよ~か?」 まだ、先ほどの手羽先が咽喉から出そうになる苦しみを抱えながら、連れて行かれたのが、なんと、やはりホテルから歩いて1分の「うどん錦」である。

  そして、ここのカレーうどんが、美味い! のである。それ以外に言葉が出ない。ああ、なんで一日の締めにこんな罪深いうどんを神は食べさせてくれたのか?夢にまで出てきそうな・・・是非、いっぺん食べてみちょ! 

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NAGOYA 恐るべし~PartⅡ

20081122_06 いったい、いつまで名古屋にいる気なんだい? すみません、相変わらず更新が遅れてていまして・・

 で、名古屋といえば「尾張、名古屋は城でもつ」と謳われているのですから、やはり、ここは 名古屋城に行かねばなるまいに。市営地下鉄名城線の「市役所駅」で下車したのだが、これって、なんかスゴイ名前の駅です。普通は「名古屋市役所前駅」とかいうんじゃないかな~?っと思って調べてみた20081122_07ら、日本全国でもここだけでした。おまけにホームの駅名表示の看板には「市役所」とだけ書いてあるので、なにか、ここは駅ではなく市役所の建物ではないか?と思ってしまうくらいの迫力である。おまけに「市役所」の下の方に小さ く「県庁」と表記してあった。さすが、政令指定都市である。ここでは愛知県庁よりも名古屋市役所のほうが格上らしい。NAGOYA、恐るべし!

 メンバーのおおかたが、名古屋なんか観光地じゃないんだから、名古屋城もそんなに観光客は多くないんだろう、くらいにたかをくくっていたが、見事に裏切られた感じ。いや、土曜の昼下がりだったこともあってか、かなりの人でごったがえしていた。 空掘にはのどかに20081122_05鹿君たちがうたた寝をしていた。鹿の小屋が堀の中に見えているところをみると、まったく水のない堀らしい。

  さて、名古屋城といえば、言わずと知れた「金の鯱」である。遠目で見ても、燦然と輝く、まさにシンボルっぽいモニュメントである。みんなが、カメラを上のほうに向けている。なるほど、金の鯱があって名古屋城が成立するといっても可笑しくは無いくらいイコールの存在なのだろう。でも、どうしても、真下から見上げると、鯱というよりも僕には、怒り狂ったアメリカザリガニがハサミを身構えて威嚇しているように見えてしまうのは私だけ? いや、待てよ!名古屋といえば「海老フリャアー」である。20081122_03_2なるほど、実は、この名古屋の郷土料理たる「海老ふりゃあー」が名古屋城の天守閣のてっぺんから、城下町を見下ろしている、というのは流石だ! NAGOYA、ますます恐るべし!

 それともう一つ、地下鉄の栄駅を降りた、我々の眼に真っ先に飛び込んできたのが、観覧車である。なんで、こんな繁華街の真ん中に観覧車が、それもビルの屋上にではなく、ビルの側面について、グルグル回っているではないか! サンシャインサカエというショッピングビルのスカイボート(500円)ということだが、これで夜景でも眺めようものなら確かに、気分もよかろう。NAGOYA、夜までも恐るべし! 

(続く)

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NAGOYA 恐るべし~PartⅠ

 「名古屋になんか来ても何もにゃーよ」
携帯電話の向こうでうなるのは、我がHONDAのライバル(?)、T社に勤めるH君である。
彼は大学時代からの30年近い付き合いになる親友である。6年前に出張で熊谷に来たときに、「今度、名古屋に遊びに来いよ」と言っていたのに、そりゃないよ。

 もちろん、職場の慰安旅行といえば、温泉につかって大宴会が相場。誰が名古屋に行こうなんて考えたんだい、まったく・・・ 私だよ~! 去年、仙台からの帰りの新幹線の中、新幹事長就任のあいさつの中で「来年はNAGOYA!」宣言をしてしまったのだ。そのときは、皆、てばさきだ、味噌煮込みうどんだ、小倉トーストだ、と大騒ぎをしていたのに、時期が近づくに従い、「おい、本当に名古屋行くのか?」とかなり真剣に不安そう・・・。そりゃないよ。20081122_01

 とにかく、東京駅に着いても半信半疑の人たちを、新幹線に押し込んで、2時間で名古屋駅。「俺、ここから伊勢参りして、松阪牛を喰いに行く~」と駄々をこねる部下の尻をけとばして、地下鉄に乗り込み栄のホテルに荷物を預け、名古屋ご当地グルメツアーの第一日目の昼食は、山本屋本店錦店の味噌煮込みうどんである。だが、普段なら、昼飯にちょいとうどんでも小腹に詰め込むかぁ~、といった類の安易な気持ちでは、味噌煮込みうどんは立ち向かえない!

「うどん、ちょっと硬めなんですけど~、柔らかいのがご希望のかた、いらっしゃいますかあ?」
「牡蠣が苦手なかたは名古屋コーチンのお肉を増量しますけど?」
「生卵を2個にすることもできますがあ・・・」20081122_02

と、かなり融通がきくらしい。しかし、実に美味だった。想像以上に硬い麺には驚いたが、これくらいでないと煮崩れしてしまうのかもしれないし、鴻巣にも「田舎っぺ」という、まるでつなぎにセメントでも使っているのではないかと思うほど腰の強いうどんを食べさせてくれるお店がある。甘い味噌で煮込まれたコーチンも、プリプリ丸々と肉厚の牡蠣もまさに極上の味。漬物は食べ放題、という。昼からたかがうどんごときに3,000円も払えるか?と思う向きもあるかもしれないが、この満足感は十分にその価値ありである。

 味噌煮込みうどん、いきなり強烈なパンチである。名古屋グルメ恐るべし!(続く)

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誰もいない海~新島紀行PartⅡ

だあれもイナイ海~♪ 二人の愛を確かめたくてエ~♪

「やっぱり南沙織はいいなあ~、Oh!シンシア!」
「森高でしょ、それ」と長男・・・
「・・・・・」
それきりで弾まない断絶の会話。

と いうわけで、昨日は島寿司を食べた後に、島の西側の前浜海水浴場(環境省認定の日本の水浴場88選の一つ)で泳いだので、今日は島の東側に6キロメートルに渡り真っ白な砂浜が連なる羽伏浦海海岸にやってまいりました。といっても宿からレンタサイクルで約10分で着いてしまうくらい近いのだ。

前浜がほとんど波がないのに対して、ここはさすがにサーフィンのメッカ。浜辺に近づくと、少し怖いくらいの波が打ち寄せている。なのに、右を見ても左を見ても、その白い砂浜に人影がない!というより、数えてみれば30人くらいはいるのだが、あまりに広すぎてほとんど目立たないのだ。それもほとんどがサーファーなので、砂浜にパラソルを広げているのは我が家族だけ。もともとファミリー向きの海水浴場ではないのだろう

20070828_01最初はビビッていた息子も、僕が手を引いて沖のほうに徐々に連れ出していくうちに、波に慣れてきて、「こっちのほうが楽しいね~」

海の男をまったく意識しない僕も、年甲斐もなく、サーフィンをしている若者たちをぼんやりと見ていたら、隣(といっても30メートルくらい離れていた)で甲羅干しをしていた、同じ宿に宿泊していた、どこぞのお寺の住職と思しき御仁が「手ほどきいたしましょうか」ということでボードを借りて、チャレンジしてみたが、気分だけサーファーを味わっただけで、結果は・・・

午前中、波と戯れて遊び、昼食後は自転車で南下して間々下海岸で泳ごうと思ったのだが、なんともはや、宿近辺の本村を離れると、まったく食事をとるところがない。しかたなく、というか親水公園のレストハウスで食事しようと思ったら、12時30分なのに、さして多くはないメニューのほとんどが品切れ又は今のシーズンはやっていない、とすげない返事。「ご飯モノは終わってしまいました。今、できるのはパスタだけです。それも大盛は勘弁してください」だって・・・、いくらシーズンオフだからってそりゃないよ・・・

で、しかたなくウエイトレスさんの本日のお奨めである「明日葉と生海苔のパスタ」を食べてみました。いや、この味、わたしゃ好きですネエ。

間々下海岸に行って見みたところ、本当に「誰もいない海」・・・、なにか不気味な感じさえして、結局泳ぐことをやめて、そのまま自転車で昨日の前浜海岸に出て、またそこで半日泳ぎまくりました。こちらは羽伏浦と違って、家族連れやビキニのギャルばかりでした。海から上がる度に「おじさ~ん、シャッター押してもらっていいですか~?」
夢にまで見た(?)ビキニ姿のお嬢さんたちを、何度カメラに収めたことでしょう・・・。ああ、こ20070828_04れが自分のカメラであればなあ・・・。

夕方になって、宿に戻る前に、湯の浜温泉露天風呂で汗と塩と砂を流す。古代ローマの神殿を思わせるような大小の露天風呂が海岸にあって、水着着用の混浴ではあったが、無料ということもあって大勢の老若男女であふれておりました。日焼けがヒリヒリ痛かったけど、気分は最高でしたね。

それにしても、いくら自転車で走っても、すれ違うのは同じようなレンタサイクルの観光客と品川ナンバーの軽トラックばかり。本当にこの島ってミステリー?

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島寿司を食す~新島紀行 PartⅠ

 僕は決して「海の男」ではない。「海か?山か?」「北か?南か?」と訊ねられれば、間髪を入れず「山!北!」と叫ぶであろう。たとえ加山雄三の「海、その愛」がカラオケのレパートリーであったとしても、である。そんな自分がまさか伊豆七島はサーフィンのメッカ「新島」に出かけようとは、まさに人生の大誤算であった。

 仕事がたてこんで、なかなか休みがとれず、小学4年生の子どもにとって夏休みのラストウィークにどうにか休みがとれた。海に行くらしい、ことは知っていたが、まさか自分が飛行機よりも嫌いな船で旅立とうとは思っても見なかったのだ。始発電車に揺られ、ゆりかもめの竹芝駅で降りて、東海汽船の待合所で、握り飯を頬張りながら、段々意気消沈していく自分が感じられた。「このまま帰っちゃおうかな~・・・・」。そういえば、お握りを買った売店で、ガスマスクを売っていた。三宅島に上陸するにはこれをもっていないとダメだという規定が三宅島村の条例にあるのだそうだ。吸収缶とセットで2,520円であった。

 7時40分発の式根島・新島行きの高速ジェット船に乗り込んで、「これから、3時間近く波に揺られて、シートベルトに縛られ座り続けなくてはならないのか」と思うたびに、ため息が出たのだが、何のことはない。この高速ジェット船というもの、予想に反して、走り出せば時速80キロ、まったく揺れがなく、新幹線や飛行機よりも、あるいは快適であった。嬉しい誤算であった。

 もともと伊豆七島には関心がなかったせいか、島の名前くらいは知っているが、どんな風に並んでいるかわからずに、最初に式根島に着いたのだから、新島のほうが東京よりも遠いのだろう、と思っていたが、実際は逆であった。伊豆七島といいながら、実は8つの島がある、ということも初めて知った。式根島はもともと新島と陸続きだったので数えないんだとか、窓際に座っていた、いかにもサーファーと思しき青年が、彼女と思える女の子に得意げに語っていた。彼の語りのおかげで、ガイドブックを読まなくても、新島のことが大体、把握できたのは収穫であった。

 宿(民宿)に着いてから、さっそく海に行くことにした。パンツとタオル以外のものは、パラソルから浮き輪、ビーチサンダルまで宿で無料で貸してくれた。もちろん、サンダルを忘れたのは海の男を自負しない自分だけであったが・・・。

20070827_02  海岸までは歩いて5分であったが、途中で細君がガイドブックで評判の「島寿司」を食べさせてくれる店を発見して、腹ごしらえをすることになった。店の外見は、どうみても寿司屋ではない。ブロックを積んだだけの倉庫みたいな「まると寿司」という店である。その日に新島の港にあがった地の魚だけをネタにする、というだけあって、ガイドブックの写真とは、若干異なる内容であったが、アオリイカ、サバ、タイ、マグロの赤身、玉子に、つき出しと明日葉と生海苔の味噌汁がついて2,000円。

 「お客さん、どちらから?」
 「日本一暑い埼玉県」
 「じゃあ、お隣ですね」
 「?!・・・た、確かに、ここは東京都ですね。走ってる車は品川ナンバーばかりだし・・・」

20070827_01  白身の魚好きの自分にとって、味はとても楽しめました。嬉しい誤算PartⅡ。
昼間のメニューは、この島寿司だけ、ということで、うちの家族以外に先客はなく、後から入ってきたお客さんも、「普通の寿司が食べたかったら、この先に寿司屋があるから」と追い返してしまう。商売っ気ない、っていうか・・・。カウンターの下では、白い飼い犬がアクビしてて、おこぼれを期待してるのか、客が来ても動きもしないし・・・。 気になったのは「このところ、島にあがる魚の種類が以前と変わってきたので、思うようにネタが揃わないことがあるんです。寿司屋がやり難くなってきましたね。地球温暖化のせいなんですかねえ・・・」との大将の言葉。

 

 

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夏の家族旅行2006 Part3

 二日目の宿は、日本海から遠く離れて、福島県境に近い、キリン山温泉のDscf0062絵かきの宿福泉」である。実は、4年前のゴールデンウィークにたまたま、「SL磐越西線の旅」という日帰りツアーに家族で参加したときに、SLの停車した津川駅の「狐の嫁入り伝説のまち津川」というキャッチフレーズに魅かれて、インターネットでいろいろと調べているうちに「行ってみたいまち」になっていた所であった。そのときも「狐の嫁入り伝説」らしく雨が降って いたのだが、今回もやはり雨だった。

Img_3467  この宿は、じゃらんの「口(くち)コミランキング」の温泉部門で全国2位の宿である。
外観は、秩父あたりの民宿そのもので、「どこが全国2位の宿じゃ~!」という雰囲気である。実際、何も予備知識を与えていなかった家族は駐車場から宿に入り、部屋に案内されるまで「え~? ガッカリ~」みたいな溜息の連続であった。
 ところが、である。外観とはうって変わり、リニューアルされた部屋に入り、窓の外の景 色を見やるや否や、「お、お~!」なのである。ここは「絵かきの宿」である。絵心のない自分がいうのも何だが、まさに水墨画の情景がそこに広がっている。気の利いたことに部屋にはスケッチブックと色鉛筆が用意されているのだが、残念ながら、描かれていたのは、幼児のいたずら描きばかりであった。

 阿賀野川の雄大な流れ、対岸の山には雲がかかり、川面をゆっくりと音もImg_3471なく霞が流れている。夜になると、対岸がライトアップされるのだが、その光景を貸切露天風呂から眺めて楽しもう、という魂胆だったのだが、残念ながら、予約したのが遅かったために、夜間の予約はできず、朝7時からの貸切ということであった。しかし、一般の露天風呂からの眺めも、感動ものであった。昨年、愛知万博に行った際に宿泊した犬山温泉の「八勝閣 みづのを」も眺めは今回とひけをとらなかった(何しろ宿の窓から鵜飼の光景がみれるのだった。)が、温泉も特筆すべきものがなく、いかんせん食事が…。

 Img_3486_1 しかし、今回の福泉さんは、食事も素晴らしかった。特に溶岩焼きした和牛の柔らかさとデザートの自家製プリンのデカさに感激である。帰りの駐車場までの宿の人の嬉しい心配りも含めて、派手さや奇をてらったモノはないものの「う~ん、さすがに口コミランキング第二位」だなあ、と思った。これで、昨日の宿よりもひとり3千円も安いのだ。

 我が家の細君は、あまり、というか、頑なまでに、どんなにいい温泉だろうが、いい眺めだろうが山の宿より、海鮮料理の海辺の宿命なのだが、今回だけは、満足だったようだ。
 正直、あまり他人には教えたくない隠れ家的な宿である。
(続く)

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