不思議な辛さ 陳麻家

 気になるお店シリーズの第三弾は、「旨辛至福研究飯店陳麻家北本店」である。
北本店(北本市は鴻巣市の南側にある)というからにはチェーン店なのだろうが、別の店を見たことがないので、先日立ち上がったばかりの公式HPを調べてみると中国地方を除く全国に約20店舗を展開しているらしい。(埼玉県には3店舗。)
 「陳麻家は、サラリーマン層をターゲットとした、本格四川の麻婆豆腐と担々麺の専門店です。四川山椒や各種調味料を絶妙なバランスで配合したことで、おいしさを感じることができるギリギリの辛さを演出いたしました。名物「陳麻飯」など単品メニューでリピーターを作ることに成功しており、非常に経営効率が高い事業として注目を集めています。」
とあるとおり、かなり刺激的な味のお店である。 ガ~ン!! そういう私もいつの間にかレポーターになる前にリピーターになってしまっているのか・・・。

 僕にとって、この店の最大の気になる点というのは、昨年の11月から、060127_150022週一くらいのペースで、ちょくちょく食べに行っている(それもご自慢の麻婆豆腐と坦々麺だけを)のだが、いまだに、この店の味が「美味い」のか「不味い」のか判断できない不思議な味だ、ということなのだ。
 週一で行っている、ということを考えれば、それは「美味い」という証ではないか? と言われそうだが、だからといって、「ねえ、ここの店、すごく美味いから」と他人にお奨めできるか?というとまったく自信がない。それで、もう一度行って食べてみて確かめてみようかな、というジレンマに陥ることになる。 四川山椒という得体の知れない調味料にある種の媚薬が入っているのに違いない。

 いかにも中華、という感じのBGMが流れる店内に入ると、まず、食券を買う。 メニューはさほど多くないので、迷うことはない。なにしろ、辛い食べ物が死ぬほど好きだ、毎日食べたい!という人のためのお店だ。迷わず、陳麻飯(一般のお店の麻婆丼)と坦々麺のセット(写真のものはミニ陳麻飯セット830円)を注文する。 まるで吉野家並みに、すぐに陳麻飯が運ばれてくる。すぐ来るのに、惜しむらくは熱々の状態ではないのがいつも気になるのだが、昨年までは「もし辛いようでしたら、こちらの甜面醤(テンメンジャン)をお使いください」と一言ことばをかけてくれたものだが、最近はない。そりゃそうだ、ここに来る人は脳天にズキューンと痺れがするほど辛いものに飢えているのだから・・・。それにしても、「辛さが足りないようでしたら、こちらをお使いください」ではなくて、「辛すぎるようでしたら云々」というのが何となくカプサイシニストの自尊心を心地よくくすぐってくれる、というものなのに、この一言が年明けからなくなってしまったのがつまらない。

 それでいて、実は期待するほどの刺激的な舌がヒリヒリするほどの辛さ、というのではない。食べ出してから、暫くすると、額からジワリと汗が噴出してくるので、「あ!? 俺はもしかしたら今、辛いものを食べているのに違いない」と気づくような感じなのである。う~ん、やっぱり不思議だ。 

 坦々麺のほうはというと、ストレートの細麺である。こちらも最初に口にいれたときは、ちょっと戸惑う味だった。 辛さの未体験ゾーンに突入と言うか、今まで俺が食べてた坦々麺はもしかしたら淡々麺?あるいは耽々麺?という位にショックだった。 TVの激辛グルメみたいに真っ赤な色だとか、食べたと途端にむせこむようなことはないし、「み、水」と、ヒーヒーもがき苦しむようなこともない。 後からジワリと利いてくる辛さだけれども、もっと食べたくなる。 やっぱり麻薬的だ。

 初めて来たときは、陳麻飯を食べてから、坦々麺にとりかかった。 二度目のときはその逆。 三度目のときはチャンポンに食べたが、同じ辛さでも明確に違う辛さというか、まったく別々の自己主張をして来るので、そういう意味でも刺激的なひとときを過ごせるだろう。

 テーブルにはかなり面白い薀蓄が書いてあるので、これを読んでみるのも楽しい。

     人、三度、陳麻飯を食すとき、舌に天使が舞い降りる。
     人、初めて、陳麻飯を平らげるとき
     鮮烈たる香辛料の力は食した者の体内にて目覚め、
     凡庸たる食味に飽いた感性に炎を灯す。

     人、再び、陳麻飯を制すとき
     配合された香辛料の複雑な迷宮に迷い込み
     その絶妙なる味覚の競演に驚愕を覚える。

     そして、三度、陳麻飯に出会うとき
     人は食欲を促す四川山椒の奥に宿る旨みを堪能し、
     やがて恋に落ちるがごとく、味覚の虜となる。

     幸福なる発汗とともに、
         皆々様の舌上に天使の降臨せんことを願う。

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 なお、店の駐車場の看板もこれはこれで楽しめるだろう!  食べ物以外でも結構ワタクシ好みの雰囲気である。 でも、いまだによくワカラナイお店でもある。 本当は他人にこの店の存在を教えたくない、でもチェーン店だし、国道沿いにやけに目立つ看板だから、隠せない! だから皆に行ってみても欲しい・・・、ああ、ああ~どうしよう?

 誰か、迷える私を救って欲しい・・・

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さて、たまみやんの評価は ☆☆☆三つプラスう~ん?もつけたいマークでした!

なお、私の評価基準は次のとおりです。
☆☆☆・・・何回でも来て、同じものを食べたい。
☆☆・・・・・話の種に誰か連れてきてもいいかな。
☆・・・・・・・他にお勧めメニューがあれば食べてもいいかな。
★・・・・・・・どうしても腹が減っていれば来るかもしれない。
★★・・・・・二度と来ることはないだろう。多分・・・
★★★・・・明日、火をつけてやるから待ってろよ!

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とまとらーめん

 久しぶりの気になるお店は、女性に大人気のトマトラーメンの西澤屋である。
 場所は、先日の話題になった吉見町だが、店の前にある荒井橋という荒川にかかる橋を渡ると北本市になるので、うん、どちらかといえば北本という認識でいたのだ。なにしろ、北本はトマト大福なんていうお菓子が名物だったりするところだし、昔、鴻巣にあった国立の農事試験場というところで、日本で 初めてトマトを栽培したのだそうだが、そのトマトを使った国内初めてのケチャップ(トマトソース?)工場が、北本市にはあったのだそうだ。
だから、この辺では吉見といえばイチゴ、トマトといえば北本市なんだとか。 

 その吉見町の通称イチゴ街道と呼ばれる、イチゴの直売所が連なる県道沿いにその店はあるのだ。

 本来ならば、根っからのトマト好き(そういえば、「冒険ガボテン島」というアニメに出てきたヒロインはトマトちゃんだったなあ・・・)の僕が、この店に入店するのに何度も二の足を踏んだ理由というのが、この店の近辺、どこにでも看板で現れる「女性に大人気 トマトラーメン」というフレーズなのである。

 つまり、女性に人気ということは、男が食べても旨くないのか?

ということになる。それとも、単にヘルシー志向ということなのか・・・。

 今でこそ、うら若き女性が人気ラーメン店の行列に加わり、ひとり黙々とラーメンをすする光景など珍しくもなくなった(最近は牛丼チェーン店にまでそれらしき女性が出没するようになった・・・ガ~ン!)が、今から30年前、あの白雪姫と謳われた歌手の天地真理なぞは、月刊明星の中で、「いやーねえ、私、ラーメンライスなんて食べないわよ~」とのたまっていたのを読んで、「やはり芸能人はラーメンなんか食べないんだなあ~」なんて思い込んだりしちまったものだ。(確かに当時は、「天地真理はウンチをしない」、と頑なに信じられていたりしたものだった。 ちなみに私の大学時代の後輩のT君は四国ナンバーワンのキリスト教系中高一貫私立校の出身者であるのに生粋の天皇崇拝論者であったが、「天皇陛下や皇族のかたがたは決してウンチをしない」と信じていたのに、昭和天皇が倒れられて、下血された、というニュースを聞いて、「嘘です! マスコミは皆嘘つきです!」と涙ながらに電話をかけてきたっけ・・・)

 ともかく、私が店に入った途端に、店内所狭しとひしめいた女性たちがトマトラーメンの赤いスープを唇から滴らせて、一斉にこちらを振り向いたら、どうリアクションしようか?悩んでしまったりもしたのである。

 然しながら、私が行ったときは、ランチタイムをかなり過ぎて、2時少し前で、店内には一組の若いアベックと、カウンターに一人しか客がいなかった。アベックの女性は普通のしょう油ラーメンを食べているらしくて、「女性に大人気」というフレーズに真偽を確かめるすべもない。

 やはり、こうなりゃ自分の味覚で試さなければ・・・

 「あのう、トマトラーメンひとつお願いします。」

 メニューには780円とある。僕はいまだに500円以上のラーメンにはそれなりの価値を求めることにしている。 ラーメンも炒飯もワンコインで食べられてこそ、庶民の味であろう。 780円を投資することは、差額280円の価値はどこにあるのかを追求する旅路へと僕を誘うことになる。

  残念ながらデジカメのバッテリーが切れてしまい、現場写真はお見せできないのだが、トマトラーメンというからにはやはり、スープはトマトジュースのように真っ赤っかである。 トマトのスープスパゲティを思い起こしてもらいたいが、麺の上には、玉ねぎやピーマンの炒めたものを卵でとじたものが横たわっている。 一口すすると、やはりトマトスープのパスタみたいな味付けだ。私は基本的に酢をつかったすっぱいものは苦手な部類なのだが、トマトの酸味だけは大好きなのだ。麺は中太の縮れ麺。川越の銀杏軒のものであることは店の入り口に積んであった木製の箱で確認してある。卵も東松山の藤原養鶏場のものだ、ということもメニューのトップページに書いてあるので、それなりにこだわっているのだろう。

 だが、一言言わせて貰えば、香辛料がきつ過ぎる。ビールを飲みながらであれば、これもいいのだが、せっかくのトマトのうまみをかき消すほどの胡椒の量があらかじめ使われている。 もう少し、お客の嗜好に合わせては後から調整できるようにしてはどうか? それと折角ここまでイタリアンにしたのだから、とろけるチーズをトッピングしてみてはどうだろうか?

 それにしても、吉見町はいちごで有名なのに、トマトで攻めてくるとは?

  「今度は、いちごラーメンにもチャレンジしてみてよ」

 レジで代金を払ったときに、冗談半分に言ってみたのだが、調理場の髭のご主人には聞こえなかったのか、ニヤニヤ笑いながら、ラーメンをゆでていた。

 あるいは、もうすでに、日本初のイチゴラーメンが・・・完成間近なのか?

 う~ん、今度は、メニューに書いてある「ワニのステーキ(1300円)」を食してみよう!

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さて、たまみやんの評価は ☆☆ふたつでした!

なお、私の評価基準は次のとおりです。
☆☆☆・・・何回でも来て、同じものを食べたい。
☆☆・・・・・話の種に誰か連れてきてもいいかな。
☆・・・・・・・他にお勧めメニューがあれば食べてもいいかな。
★・・・・・・・どうしても腹が減っていれば来るかもしれない。
★★・・・・・二度と来ることはないだろう。多分・・・
★★★・・・明日、火をつけてやるから待ってろよ!

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のび太うどん

 今日はオフ。昨日のフライトの後の会議がかなり疲れる内容で、それも遅くまでかかったせいか、いつもより一時間寝坊してしまった。

 今日から大学入試センター試験の受付が始まったことをニュースでやっていた。去年までは大学入試センター試験なんて他人事だったが、今年は息子が受験生の立場なので、結構気になっている。

 自分らの頃は、大学入試センターなんてなかったし、共通一次なんてのもなかった。国立大学は一期校・二期校に区分され、とりあえず、国立を二度受験するチャンスが与えられたものの、旧帝大系などが属する一期校に比べ、新設大学が多かった二期校に進んだ連中は、落ちこぼれとまではいえないまでも、微妙なコンプレックスを持っていたものだ。

(そういえば全然関係ないけど、東京都立大学が八王子に移転して、首都大学東京とかに変わったらしいけど、東横線の都立大学駅って、まだあるんだろうか?)

 それで、今日は息子が入試センター試験の受験のための書類を忘れたために県北の本庄市にある学校まで届けるはめになってしまった。高校でまとめて出願するために今日中に受験料を払い込んだものが必要なんだ、といきなり、携帯に電話してのたまうものだから、ヤレヤレの話である。赴任してくる前は会社の建物の中にあったR銀行のATMが利用できたが、田間宮地区には金融機関がないので、コンビニで24時間手数料無料で利用できるS銀行に給与の振込先を替えたのだが、これが至って便利なものであることに気づいた。なにせ他行への振込み手数料も1ヶ月につき5件まで無料なのだ。おまけにインターネットで自宅からいつでも利用できる。なぜ、今まで利用しなかったのか後悔している。

 と、なかなか話が前に進まないが、それで、「今日こそは、あの店に行ってみよう!」と思い立ったのである。
あの店、とは国道17号熊谷バイパスを北上し、上武国道との分岐点にほど近い「のび太」という食堂である。

 写真を見ていただければおわかりと思うが、最初に見たときは、どうしても「のび太うどん」と読んでしまい、どうしても「入ってみたい」という気にはならないだろう。051003_122152あるいはドラちゃんファンのかたは別の意味で入りたい、と思うかもしれないが・・・。

 しかし、である。これが昼時になると駐車場がかなり混んでいるのである。 それも、大型トラックが所狭しと停まっている。もちろん、それだけにかなり広い駐車スペースがあるわけだが、こういう大型車のドライバーが食べに来ている、というのは味はそこそこでボリュームがあるのだろうな。という推測が成り立つのである。う、う~ん、この「のびたうどん」を一度食べてみたいものだ。
 と、息子の入学式の日から思い続けて3年目。保護者懇談会だ、文化祭だ、といつも車を走らせながら横目でチラチラするだけだったあの店に今日は入ってみよう。

 建物の外観もうどん屋にしては、かなり大きいのだが、中はやはり広い、というか、12人が余裕をもって腰掛けられるテーブルが8つ(ということは定員は96人だ)、それもかなり広めの間隔で置かれている。

 入り口の自動ドアを2箇所続けてくぐり、左手に食券の自動販売機がある。
 メニューもうどんだけでなく、カレーライスなどのご飯類もあり、一般的な食堂である。とりあえず、あたりを見渡すと、完全に器からはみ出しているかき揚げののった丼とうどんのセットものを食している人が目に付いたので、これが一番の人気メニューなのだろう、と「かき揚げ丼セット 600円」にした。
 食券をもってカウンターに出すと、中からおばちゃんが「あ、チケットはそのまま持って席にお座りください。できあがったらお呼びしますので・・・」という。どうやら、券を買う段階で厨房のほうにどんなオーダーが入ったか自動的に連絡がいくらしい。かなり合理的、効率的である。と感心して、窓際の席に座ろうとすると、「60番のかき揚げ丼セットのかた、お待たせしました!」と後ろから大声がした。食券を買ってから30秒もたっていないし、このスピードで出てくるなら、「どうぞ、このままお待ちください」と言ってくれればいいのに・・・。同じようにこぼしていた人が他にもいた。どうやら、ここはお客を待たせないらしい。051003_121055

 さて、かの「かき揚げ丼セット」とご対面となった。 確かにかなりクリスピーにあがった冷めたかき揚げが器からはみ出している。かなり甘めの丼つゆもほとんどかかっていない。「あれ、丼つゆはお好みでテーブルにでも置いてあるのかな?」と思うくらいにしか、感じられないほどだ。かき揚げも、これがかき揚げなの?という位油っぽさが皆無であっさりしている。うどんも期待に反してのびていなかった。まあ、600円という金額が妥当かどうか判断に苦しむところだ。これだけ人件費をかけずにコストダウンをはかっているのなら、500円でもいいじゃないか?という感じだろうか。500円ならもう一回くらいは食べに来てもいいかな。

さて、タマミヤンの評価は 店、味ともに☆ひとつでした。ザンネン!

なお、私の評価基準は次のとおりです。
☆☆☆・・・何回でも来て、同じものを食べたい。
☆☆・・・・・話の種に誰か連れてきてもいいかな。
☆・・・・・・・他にお勧めメニューがあれば食べてもいいかな。
★・・・・・・・どうしても腹が減っていれば来るかもしれない。
★★・・・・・二度と来ることはないだろう。多分・・・
★★★・・・明日、火をつけてやるから待ってろよ!

 

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